2018年5月28日月曜日

前傾角度について


Question

前傾角度について、お尋ねします。
私の場合は、腰を直角に曲げるくらい前傾するとアイアンから
ドライバーまで上手くいきます。

最近のプロや上級者のスイング動画を見ると、
前傾が少ない方が多いように思えます。
身長や体型によって理想の前傾角度は変わるのですか?


Answer

前傾角度はまず番手によって変わります。
また、シャフトの長さによって変わり、背の高さや手の長さでも
人によって変わってきます。

さて、ここで問題なのは毎回同じ角度で打てるかと言う事です。
同じクラブで毎回同じ角度で打っているかどうかです。

この角度が違えば地面に対してのヘッドの軌道も違ってきますので
当たらなくなります。
ただ、何発も打っていると当たるようになります。
では、なぜ当たるのでしょうか?

それは毎日打ち込んでその前傾に合った軌道に変えながら
練習しているからです。

これでは翌日はまた違う角度で練習して当たり、次の日もまた
違う前傾角度で練習して終わり頃には当たって、練習の成果があった
と満足して帰るのです。

ところがゴルフは練習場で10発目に当たるかどうかではなく
コースで一発目に当たるかどうかです。

練習場ではDRを打ったらすぐにPWに持ち替えて打って
それで最初に当たるかどうかを確認する必要があります。

どちらも同じ前傾角度で打ったとしたら、何が起きるか分かりますか?
長さの違うクラブを同じ前傾角度で打つと言う事は軌道を変えるか
どこか他を変えて帳尻を合わせるしかありません。

となると13本のフルショットをするのですから13種類の打ち方を
覚えなければ初球からは当たらないと言うことです。

ゴルフクラブはどの番手も体に対しては同じ軌道角で打てるように
設計されています。変えるのは前傾角だけです。
地面に対しては各番手とも軌道角は違いますが、背骨に対しての
ヘッドの軌道角度は前傾角度を変えることでどの番手も同じになるのです。

1種類の軌道で全ての番手が当たるのに、わざわざ13種類の打ち方を
練習している人がほとんどです。

ゴルフは理屈じゃないと毎日500球打てば、10年くらいしたら
13種類の角度を覚えて当たられるようになるでしょう。

では今度は球との距離はどうなのでしょう?
同じ番手で毎回同じ前傾角度でセットアップしても
ハンドダウンにしたりハンドアップにすれば球の位置は変わります。

同じ番手で違う球との距離が違うとなると、これでまた
軌道を変えないと当たりません。

これで何種類の軌道ができるでしょう?
それでも人間は器用で天才級の人は10倍も練習すれば
一時期は凄いスコアで回る事ができるようになります。

しかし、感覚は持続せず、いつかはズレて当たらなくなります。
この際にまた人の10倍練習して戻さなければなりません。

ゴルフはいくらでも遠回りすると言うのはこの事です。
1mm芯を外せば思った所に飛びません。
同じパーオン率100%の人でも、ピンから1mの人と4mの人では
バーディーかパーかの一打の違いが出ます。
これが18ホールだとしたら18打も違うと言う事です。
この1mmを何とかしないとならないのがゴルフなのです。

効率良く、そして早く精度を上げ、早く再現性を高めるには
できる限り遠回りしないようにしなければなりません。
そのためにアームシャフト角、スパインシャフト角、前傾角度、
アームスパイン角、そして球との距離をその番手ごとに一定にし
毎回同じ状態で打つ事によって、始めて軌道調整が無駄なくできるのです。

これが基礎です。
いかにシンプルに遠回りしないかを教科書にしたのが基礎なのです。
グリップやスタンス幅、トップの深さなども同様に適正にする事が
遠回りせずに早く上達する方法なのです。

これらのとんでもないアドレス時のセットアップ作業をマジックのように
簡素化したのが「臍当て計測法」です。

ミクシーのコミュニティーで基礎や基本動作、そして飛ばしの技などが
紹介されていますので、これを参考にしてみてください。

http://mixi.jp/view_community.pl?id=5157003 






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