持ち球にストレートってありますか？

Question

ゴルフにおいて持ち玉にドローでもなく
フェードでもないストレートってありますか?

以前、技術的なことで質問させてもらった時に
[持ち玉はストレート]と書いたら、有るという方と
無いという方がいました。
自分としては有ると思っているのです。

私があると思っている理由を記載します。
決して自分で打てる訳ではありません、、、。
スイングするとヘッドは円運動しますよね。
その円上とフェースが垂直になった時にインパクトを迎えられれば
物理学的にはサイドスピンはかからないですよね。


Answer

皆さんは巷でどんな議論をされているのでしょうか？
持ち球説など取って付けた言い訳理論に過ぎません。

理想はストレートか軽いドローです。
仰る通りにサイドスピンが掛かっていない球を打つ事は可能です。
そして、横風に一番影響を受けにくいのがストレート球です。

初心者が勝手に振るとほとんどの人はフェイドになります。
ヘッドがアウトインになるためで、これは肩の開きが早いからです。
その原因も修正法も分からないので、これで俺はいいんだ！と
開き直って作られたのが持ち球説です。

さて、上空から見た場合、スイング軌道の最頂点で打てば
ストレート、その手前だとスライス、後だとフックになります。

ところが、手前でもフェイスがスクエアになっているとドローで
一度右に出ても中央に戻ってきます。
同様に最頂点以降に打ってもフェイスがスクエアであれば
フェイドとしてまた中央に戻って来るのです。

インサイドアウトにすると普通の球の位置だと最頂点の手前で
打つ事になり、アウトインで振ると最頂点の後でインパクトです。

物理的な論理として球質は大きく分けて１１種類あります。

　１　真っ直ぐに出るストレート
　２　右に出るストレート球
　３　左に出るストレート球
　４　右に出るスライス
　５　真っ直ぐに出るスライス
　６　左に出るスライス
　７　右に出るフック
　８　真っ直ぐに出るフック
　９　左に出るフック
１０　右に出て戻って来るドロー
１１　左に出て戻って来るフェイド

一番安全で正確性が高いのが１番です。

しかし、体の動きやタイミングによってこの球を常に出すのが
難しいために癖球になるのです。
そして、その治し方が分からないので開き直り説を持ち出したのです。

日本はまだこのレベルです。
メカニズムを嫌い、ゴルフに理想はないなどとする人達が
この理論を持ち出して日本をダメにしているのです。

しかし、もう一つの考え方があります。
それは、ダウンブローで打つ場合です。

ダウンブローと言うのは最下点の手前で打つことです。
最下点の手前と言う事はほぼ最頂点の手前と言う事になります。
もちろん、最下点の手前が最頂点になる軌道を作れれば別です。

もし、最下点が最長点の手前であるならば１０番の球質になります。
軽いドローです。
ただ、ＤＲはアッパーにはなってフェイドになると思われがちですが
最頂点でインパクトすれば真っ直ぐに出るストレート球になります。

スクエアスタンスでダウンブローに打った場合は、この
軽いドローが正解だとする説も大変有力ですので、１番と１０番
のどちらかであれば理想と考えて良いと私は思います。

持ち球説などを飛び越えて、風の影響を受けにくい、あるいは
欧米選手のようにインテンショナルに自由に曲げ球が打てるよう
練習していただきたいと思います。

最近はやっと欧米選手が使い分けている事が分かったようで
このホールはドローで打っています、とか、彼はナチュラルドローだ
という解説が聞けるようになっていますので、持ち球説崩壊が
始まりつつあるようです。