2018年5月14日月曜日

ゴルフは基本どれも同じスイング?


Question

スイングは例えばドライバーは横振り、7番アイアンは縦振り
などとスイングを変えたほうがいいのでしょうか?

自分の場合、ドライバーでは横に滑らせるようにスイングすると
球筋が良いのですが、アイアンで同じスイングをすると
シャンクが多く出てしまいます。

ゴルフは基本どれも同じスイングをすると聞いた事がありますが、
実際どうなんでしょうか?


Answer

まず言語上の意味を整理しましょう。
ゴルフで横振りと言う表現には2つの意味があります。

一つは質問者さんが仰っているフラット軌道です。
これは飛球線上後方から見てヘッドの軌道が水平に近いのが
フラット軌道で、垂直に近いのがアップライトと言う表現です。

そして二つ目は右から左に移動させる動作も横振りです。
それに対して縦振りとは上から下に下す動きです。

今回は軌道がフラットであると言う事でお話しましょう。
まず、質問者さんはスイング理論が間違っています。

飛球線上後方から見た時の軌道の角度は各番手違います。
短いほどアップライトで長い番手ほどフラットになります。

ところが、実は自分の体(背骨)に対しては全ての番手は
全て軌道角度が同じになります。
したがって、一種類の軌道だけ覚えれば、どんな長さの番手でも
全く同じ角度で降ろして来て当たるのです。

しかし、この基礎ができていない人は地面に対して同じ角度で
振ろうとしたり、アイアンとウッドの角度だけ別にしたりで
最悪は13種類の違う角度を定着させる練習をしています。

これではまず定着にかなりの年月が掛かり、しかもミスが
なくならずに崩れると修正ができなくなったりするのです。

そもそもクラブは同じ角度で振って当たるように設計されています。
それを無視して勝手に振ると当たらないのです。

DRで当たっていた前傾角度と軌道角度でPWを持ったら
まず空振りです。
これはクラブの長さが違いますのでPWでは地面に届きません。

この分だけ前傾角度を寝かせないと当たらないのですが、
前傾角だけではなく、アームシャフト角、スパインシャフト角、
アームスパイン角なども構えた時に基本通りにしないと
当たらなくなります。

そして大切なのはもう一つ、球と自分との距離です。
球は基本的にどこに置いても打たるのですが、13種類の番手で
同じスイング軌道角で振って当たる場所が決まっています。

適当に前傾し、適当に球を置いてそれで全ての番手で
同じ軌道角で当てようとする事自体がとんでもない事だと
言う事にほとんどの人が気が付いていません。

あらゆるゴルフ本や雑誌、サイトでも見た事がない論理ですが
これが根本にないと、今のクラブの原点からかけ離れた打ち方で
打っている事になるのです。

しかしながら、本来作られた時の規格をメーカーが崩してしまい
ただ売れれば良いと言うクラブセットしか入手できず、この理論を
公にするとメーカーは都合が悪いのです。
ここに隠された情報があるのです。

幼少期から器用で運動神経の良い人は、それでも10年もやれば
13種類の角度で打てるようになってしまいます。
それが逆に大きな問題でもあり、練習量が足りないだの、才能が
ないだので片付けられてしまっているのが現実です。

アドレス時の前傾はどの番手も同じだけど、インパクトでは
起き上がって適正な前傾角になっている、などのとんでもない
器用な事ができる人も少なくありません。

毎日500球打てと言う指導はそういう人達の意見で、いかに
再現性を高めるかだけの練習をさせるのです。

これでは人の13倍練習して一緒です。
でも、知らない人はそれでも練習量でカバーしてプロになるのです。
したがって、その人が基本通りに打っていたら、もっと早く
今のポジションになっていたかも知れません。

また、スイングが崩れた時に13種類の角度を全部修正するには
また10年掛かるかも知れません。

ゴルフはいくらでも遠回りします。
そしてこの原理を理解すると、いかに多くの人が遠回りしているか
という事が分かります。

ゴルフは最終的には再現性ですが、いかに早く定着させ、いかに
効率良く飛距離がでる振り方をするか、そして崩れた時に自分で
いかにすぐに治せるか等を知る事です。

この原理通りに最短で習得できる方法が基礎です。
その原理と基礎を基に動くのが基本動作です。
教科書とはその最短の習得法を説いたものです。
勝手な我流で余計な練習をするのではなく、効率よく練習し
早く再現性を高めてください。




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