2018年2月11日日曜日

ヘッドスピードとシャフトの硬さについて


Question

ヘッドスピードは42~43だったのですが、シャフトをRからSに
代えたら38~40くらいに落ちました。

なかなか方向性が安定しません。スライスもフックも出ます。
インパクトがヒール寄りなのでインサイドアウトを修正していますが、
Rシャフトが無難でしょうか?


Answer

ゴルフ歴がどのくらいの方なのかは分かりませんが、恐らく
まだ100程度で回っておられる方かと思います。

ショットが安定しないのはシャフトのせいではなく、動きが定着して
いないからであって、再現性が低いだけなのかも知れません。

むしろ、Rで43で振っている方が安定し難いのがゴルフです。
SにしたらHSが落ちたので、力んでスイング自体がおかしくなった
とも考えられます。
また、Sのシャフトに慣れていないだけだったのかも知れません。

シャフトは良くスイング速度によって替えるべきだというのですが、
それは販売側の都合で作られた論理で、上達する度に買い替え
させようとする販促テクニックです。

しかし、あまり皆上達しないので計測器を上乗せしたり、
番手ずらしをしたり、また、同じ表示でも柔らかくして、
「お客さん~、このHSならSが使えますよ!」とおだてて
表示よりも柔らかいシャフトを薦めて売り上げを伸ばしているのです。

確かにHSの速い人が柔らかいシャフトを使うと曲がります。
この原因はシャフトの捩れやしなりです。
しかし、HSの遅い人は硬いシャフトが使えます。
より方向性が良くなり、多少飛距離が落ちてもスコアは良くなります。

捩れに弱い(トルクが高い)シャフトはフェイスがインパクトで
スクエアに戻って来ないのでスライスが出る事もあります。
振り遅れだけではありません。

ほとんどのアマチュアはHSが上がらないどころか、高齢化して
逆に遅くなっているため、高齢者向けにヘッドの軽い物を作り
シャフトまで軽くしています。

シャフトは軽いほど材料が少ないので捩じれます。
最近はシャフトの先に金属を入れて捩じれないようにした物も
出回っていますが、基本的に軽い物はそれだけトルクが高くなるのです。

このような販促テクニックでまた新しいクラブが売れ、
毎年買い換える人がいてクラブ業界は成り立っています。

今のSシャフトは昔のRよりも柔らかいのはご存知でしょうか?
恐らく、逆に柔らかくなったのでスライスやフックが出ると言う
可能性も十分に考えられることです。

インパクトがヒール側なのはインサイドアウトが原因とは限らず、
単にヘッドが浮くようなスイングをされているからですので、
思い込みや勘違いも多いのではないでしょうか?

HSが落ちたのは筋力低下や、スイングが崩れたせいなのかも知れませんし
正確な計測器で両方を打ち比べしてみないとハッキリしません。

何でもかんでも道具で解決しよとするのは良くない事です。
スイングをしっかりと作るためにも短くて硬いシャフトで練習し
十分に使いこなせるようになってからシャフトを少しずつ長くしましょう。




0 件のコメント :

コメントを投稿