2017年12月29日金曜日

ヘッドが手首を追い越すのはなぜですか?


Question

ゴルフプロのスイングのスローを見ていると、振り上げてから始動が始まって
腰が動き出してから手首が身体の真横にきてシャフトが水平になってから、
手首がほとんど動かずにヘッドが急激に降りてきてボールに当たります。

ヘッドが手首を追い越していく、これが出来ないんです。
どういう感覚ですれば良いのか頭でなく、身体が理解できません。
手首のスナップを鍛えて打っているんでしょうか。
私は、プッシュアウトしたり、スライスしたり、カット玉か、
挙句は超弱々しい飛ばない結果になります。
どういう感覚、そして練習方法があるでしょうか。


Answer

ゴルフの動きを言語化するのは難しい事かと思いますので
内容を整理したいと思います。

恐らく、レイトヒティングの動きが理解できない、と仰っているのでしょう。
ダウンスイングでローテーションやコックを解かずに、ぎりぎりまで待って
それから一気にリリースするとヘッドが手を追い越します。

これはムチの原理です。
足の先からヘッドの先までがムチです。
そして足の下の方から動かして、最後にヘッドが動くという原理です。

これが全身を使うという事で、各部位の時間差による「しなり」によって
エネルギーが「タメ」られてムチのような効果を得ることができるのです。

手打ちの人はこの全身の「タメ」もなければ「しなり」もありませんので
ヘッドが走らずに筋肉だけで飛ばそうとするのです。
これではミート率も悪く、安定せずに飛距離も出ません。

ムチには手元が先に動くという動かし方があり、ゴルフも
ヘッドを走らせるには下半身始動などのそれなりの方法があり
最新の世界の打法では飛ばすための技が15種類ほどあります。
この一つの技がレイトヒティングです。

これは遅く打つとうい直訳ですが、実はリリースを遅らせると言う意味なのです。
このリリースとはアンコックと左腕のローテーションの事です。

このリリースは遅いほどヘッドが走りますので、ヘッドをできるだけ
落とさずに体をできるだけインパクトの形にするというフォームを習得します。

普通に振ったら、これでは振り遅れてスライスです。
では、なぜ間に合うのでしょうか?

手首の力を強くして力でリリースするのではありません。
これを奨励している打法もありますが、腕を傷める可能性が高く
効率が悪い上に、筋トレでムキムキになるしかなくなってしまいます。

もちろん、ある程度の筋肉は必要ですが、飛ばしの技は7割で
筋肉は3割程度ですので、体をどう使うかの方が重要なのです。

ヘッドが追いついて追い越す原理はヘッドが近道をするからです。
この理屈が分かると、レイトヒティングの動きが
体で理解できるようになるかと思います。

トップの位置でヘッドをそのまま落とさずに、体勢移動や重心移動を
行いながら、バンプの腹筋でのタメや腰の引きで体で弓を作って、
できるだけインパクトの形に近づけてから、一気に引き落としをしてからの
リリースにすると、体の弓による張りやムチ効果による加速によって
ヘッドは自然に走ります。

腕や手はインパクトの瞬間にマックスにするのですが、それまでは
固めたままほとんど何もしません。

近道とは体の近くを通す事です。
ヘッドを体からできる限り離さずに、巻きつくように降ろして来ると
軽く感じて一瞬で落ちてしまいます。

分解写真で見れば分かります。
ヘッドの軌道を確認してみてください。

レイトヒティングの技術は基本動作から見直すと良いと思います。
ヘッドが最短で球に到達するフォーム、クラブを斜め縦に落とすフォーム、
弓とムチ効果のあるフォームなど、HSを上げるためには
より効率の良い体の使い方でヘッドを近道させる方法を習得する事です。

このメカニズムはミクシーのコミュニティーで紹介されていますので
より飛距離を伸ばしたい方やスライスが止まらない方は
ぜひ参考にしてみてください。
高橋輝(アキラ)のバーチャル・ゴルフ教室の100ポイントレッスンです。




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