2017年12月27日水曜日

真剣に悩んでいます


Question

2ヶ月ほど前に突然チーピンが止まらなくなり、
これを何とかしようと色んな打ち方を試していのですが、
これが悪かったのか現在ではテンプラ、シャンク、当たってもチョロ、
チーピンを延々と繰り返すだけとなって300球打っても
1度もちゃんと当たってくれないのです。

フォームが崩れてしまっているのは分かるのですが、
どこがどう崩れていて何をどうすれば良いのか分からず、
ゴルフを辞めようかとすら考えてしまっている状況です。

現在34歳でゴルフ歴2年の男です。
HSは46程度です。


Answer

良く聞くお話です。
これで辞める人も多く、ゴルフは難しいという事が
何度かこれを経験することで、いままでの練習ではダメだ
という事が分かって来ても、回りが皆そうだから
どうしよもないのだと諦めている人が大勢います。

ところが、これにははっきりとした原因があるのです。
この原因を取り除く事で、30年も遠回りしたり、挫折して
ゴルフ自体を辞めてしまう事がなくなります。

その原因とは、なぜ当たっているかを理解していない事です。
感性だのセンスだので、適当に振って当たってしまい、
スコアは良くなるのですが、そのうち当たらなくなるのです。
今までの段階は単なるビギナーズラックに過ぎなかったのです。

そして、その時にどうやって振っていたんだろうと考えても
思い出せないのです。
当たり前です、感性だけで振っていたからです。

ゴルフはプロセスがあります。
ビルディングの建築と同じで、積み上げて行くものです。

ほとんどの人は基礎工事をしていません。
土の上に直接ビルディングを建てているので
階数が増えるとある日突然倒れるのです。

また、仮枠なしでコンクリを流してもまともには建ちません。
しっかりとコンクリが固まるまでは、枠にはめて待つしかないのです。

しかし、ほとんどの人はコンクリをただ上から落とすだけで
崩れながらも、少しずつ積もっていって打てているので
それぞれに形が違うビルが建ち、癖だらけのスイングになるのです。

ゴルフには上達法があります。
しっかりとした土台がないといつかは崩れます。
これは何階建てのビルになっても耐えられるだけの
しっかりとした基礎工事となります。

そして、その上に仮枠を作ってコンクリを流し、思った形の建物にするのです。
その作業を行わずに設計図もなく、計測器もなく、検査もなければ
材料の吟味も職人も使わずに、ただ勝手にコンクリを砂の上に盛り上げて
おかしな形で積みあがっても途中で崩れる、というやり方で
本人は何か積みあがっているので出来ていると勘違いしているに過ぎません。

まずは図面を入手します。
理想の打法の動きや基礎を頭で理解し、どうやって当てるのか
というメカニズムを覚えながら、それを体で再現し、固まるまで
定着練習を繰り返すというメニューをこなします。

基礎はほとんどのゴルファーがいい加減で、どんな打法でも
共通してやらなければならない一番重要な事なのです。
これを無視して当たっているから上達していると思っている人がほとんどです。

特に幼少の頃から器用で運動神経が良く、飲み込みが早くて
洞察力のある人は見て覚えるのですが、外から見ても中は分かりません。
形だけは真似ることができても、鉄骨や鉄筋は
どう組み込まれているのかは見えないのです。

環境が良く、ガムシャラに練習したこのような天才級の人は
トッププロまでに上り詰めることがあります。
しかし、そこまで行っても挫折して
ゴルフを辞めてしまっている人が少なくありません。

その原因は、なぜ当たっていたかを把握していなかったからなのです。
なぜ当たるのかが分かっていると、なぜ当たらないかが分かるのです

人間ですから生身で、ズレたりブレたりするのは当たり前です。
これは毎日が勝負です。
毎朝の立ち上げによって、その日の動きが違ったりします。
疲れや体の硬さで軌道がズレ、どの筋肉のどの程度の力を入れているかで
タイミングがズレて当たらないという現象が起きるのです。

感性だのセンスだのでプロになった人は大勢います。
しかし、ズレの修正ができない人は調子を崩し、シード権を失い
もがき苦しんでいます。
また、そのメカニズムである設計図が間違っている事でも
転落する事があるのです。

また、無理な設計で建築中に崩壊という自体が平気で起こるのです。
当たり前です、建築の知識のない人が自分で勝手に作った設計図で
建てるのですから崩れて当たり前なのです。

ゴルフには建築と同じに順序通りにやらなければなりません。
基礎工事のコンクリが固まるのには何年も掛かります。
それを待たずに、いきなり独学で建てるのですから、途中で総崩れするのは
最初から分かっている事なのです。

300球打って一発も芯に当たらないのを嘆くのではなく
どこをどうすれば芯に当たるのかを勉強することが先だったのをやらずに
偶然に当たっていたのを実力だと勘違いしていただけのお話です。

ゴルフは筋肉だけつければ良いスポーツではありません。
せっかく持っているのですから頭を使うことです。
基礎、基本動作、打法、定着、調整、修正、診断と
まずは頭で理解すると同時に体に記憶させていくのが正しい上達法で
勝手に当たって上手くなっても一時的なことだという事を
認識する必要があります。




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