2017年11月17日金曜日

インパクト後の動き


Question

ゴルフのスイングで、ミートした後はどうでも良いではなく、
ミートした後はしばらくそのまま押し込む
(この表現が正しいかわかりませんが)ほうが、
距離も方向性が良いような感じがします。

もし正しいならばの話ですが、ラウンドが進んでいくうちに
ショットの時にこの感じを忘れてしまいます、
どうしたらこの感覚を体に覚えこませることができますか。

この感覚は右手がフォローで伸びることでしょうか?、
クラブを方向線に投げるような感覚でしょうか?
肩をしっかりフィニッシュまで回すことでしょうか?


Answer

インパクト直後は30cmほどフェイスを返さないようにすると
引っ掛けを防ぐ事ができます。

これを極端にすると寄せなどで使うチップショットなどの
左の肘を抜いてクラブを返さない打ち方になるのですが
DRでこれに近い打ち方をすると、置きに行くとか合わせに行くなどの
方向出しをするという打ち方になります。

質問者さんは恐らく、この動きの事を仰っておられるのだと思います。
飛距離も方向も欲しい場合にはしっかりと振り切る事が必要ですが
どうしても曲げたくない場合には置きに行ってもかまいません。
ただ、競技となるとこれでは飛距離が足りずにスコアメイクで
最後には負けてしまいます。


中期の打法はフォローで左手の手の平を自分に向けて
フィニッシュまでもって行きました。
これはすぐにフェイスを返す動きです。
フィニッシュではシャフトが縦になって背中に当たります。

この場合、タイミングがちょっとずれるとすぐに引っ掛けてしまい
その修正として、インパクト後の30cmはフェイスを返さずに
真っ直ぐに出してから返すという修正法がありました。

しかし、最近の打法はフォローでは左手首を甲側に曲げて
手の平を目標方向に向けたままフィニッシュにもっていくという
動きによって、フェイスをすぐに閉めない動作に進化しています。

これはシャットで上げて、すぐに閉めないという、
フェイスローテーションを控えた打法です。
このために超高速で振っても引っ掛けを軽減する事ができるのです。


感覚的な問題は誤解しやすいのですが、右手だけではなく
両腕がフォローの4時半で完全に伸びきる事、そして
クラブを目標に向けてしっかりと投げるようにする事、また
肩をしっかりとフィニッシュまで回すことの全てが必要です。

さらに、右肩を落として右腕のスナップで、しっかりと肩から押し込むと
パワーが出るのですが、前傾が大きめで、そして打ち上げ軌道で
フェイスローテーションを控えたインパクトやフォローを作ると
ヘッドの動きがより直線になり、フェイスもより長く目標を向いたまま
となって、飛距離と方向の両方に役に立つ形になります。


動きがラウンド中にできなくなるというのは、動作が定着していないからで
定着練習が足りないからです。

どんな動きにしても、忘れてしまってできない時は
定着度が足りないということです。
スイングは全身で行いますので、それぞれの部位の動きが
完全に定着するまではショットは安定しません。

全身がそれぞれに違うタイミングで動きますので
全部が完璧に動いたとしても、100回やって100回
完璧でない限りゴルフでは出来たといいません。

また、練習場で100%出来ても、まだ十分ではありません。
コースに出たらすっかり飛んでしまう事もあります。
それも、まだ定着度が足りないのです。

悪い癖はなかなか取れないものです。
これは定着しているという事です。
その場に来ると筋肉が勝手に動くのです。

これがマッスルメモリーです。
筋肉が記憶するという表現を使うのですが、条件反射になるまで
正しい動きを癖にする事なのです。

スイングは型です。
メカニズムで覚えて、そして感覚で振ります。
感覚で覚えるとオヤジスイングになる事が多々ありますので
気をつけてください。




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