2017年10月19日木曜日

20年間100が切れません


Question

ゴルフ暦20年、今年2月からは一念発起して週5練習
+週1レッスンプロにマンツー受講で10ヶ月励みましたが
その間に月1ラウンドしてベストは114(平均122)、スコアは頭打ちです。

100切りは誰でも努力すれば出来るというのは本当なのでしょうか…
頭が悪い人は無理かも知れません。


Answer

迷路に入った感がありますね。
かなり重症かも知れません。
ゴルフ歴20年でも、やり方によってはこのような事があります。

ゴルファーの7割は100が切れないという話もあるくらいなので
それで安心してこれまでになるか、あるいは考え方を変えて
上を目指すかの分岐点かも知れません。

上達しないのは決して頭が悪いのではありません。
同じ事ができれば、いつかは誰でもできるようになるのがゴルフです。
これは何をどう習得するかという問題です。

ただ、やれと言われた事をやらない人、半信半疑で疑って掛かる人、
飛ばしたくてただ勝手に力んでいる人など、レッスンを取っていても
全くそれが身にならない人がいます。

これは特に20年もやっている人に多いことです。
ゴルフに対する姿勢に大きな問題があるのです。

20年間我流でされて来たということは、ご自身でなんとかできる
と思われたのかと思います。
習わなくても自分でここまでやってきたのだ、と言う事が自慢になる
と勘違いされていたのかも知れません。

習わずに上手くなっても、習って上手くなっても関係ありません。
素直な人は習って早く上手くなります。
子供が学校に行くのと同じです。
学校へ行かずに独学で大人になって自慢しても意味がありません。

子供の上達が早いのは教科書に従って勉強するからです。
言われた通りに素直にやるからです。

ところが大人になると、なぜ?だとかどうして?と考えてしまい
間違った情報に惑わされるのです。

まして、20年間も自分しか信じて来なかった人にとっては
何を言っても聞き入れない事があります。
それは自分で枠を作ってしまい、
その枠に入る情報しか受け入れないからです。

子供にはこの枠がありません。
大人になると自分の経験によって、定石的な枠を作ります。
この枠に大人は情報を当てはめて理解しようとするのです。

しかし、その情報が当てはまる枠がないと、それを拒否します。
どこにも入らないので理解できないのです。
これが頭が悪いというのでしたら、そうなのかも知れません。

子供にはその枠がないから伸びるのです。
どんな情報でも受け入れて、それを枠にするのです。

さて、20年間のゴルフ経験で、ゴリゴリにかたまった枠があるはずです。
お酒を飲まないと手が動かない・・練習をすると逆に下手になるなど
勝手な言い訳で自分の好きなことしかやらなくなるのです。

恐らく、これまで20年間、自分の好きなことしかやって来なかったので
上達しなかったのだ、とやっと気がついてレッスンを取ったのでしょう。
しかし、そのレッスンの内容に問題があるとは思いますが、
ほら見ろ!習ったって同じだ!と人に責任を転換して20年間の
勝手な行動を正当化しようとする人も中にはいるのです。

いくら一念発起してレッスンを取っても、言われた事をやらない人がいます。
ゴルフは再現性です。
同じ事ができなければ使えません。
どんな動きも定着しなければ使い物にならないのです。

したがって、それを治す矯正ドリルがあり、そのドリルは
悪い動きがなくなるまでやり続けます。
時には1万回やらないと矯正されないこともあり
これは忍耐と努力しかないのです。

しかし、20年間なんとか自由勝手に楽しんで来た人は
そんなつまらない退屈なことをやった事がありません。
偶然に当たるのを待って、たまたま当たるとそれで開眼したと喜び
翌日には忘れて、それがまた1年後に思い出しての繰り返しになります。

同じところをグルグルと回っているだけで上には行っていないのですが
それが分かるのに20年も費やしたという事になります。

本当に上達したいのでしたら、原点に戻ることです。
子供と同じ、ゴルフをやった事がない時のように、
勝手に作り上げてきた枠を全て取り外すし、
真っ白なキャンパスになる事です。

それまでの経験や癖を全て捨てる作業です。
これは初心者が教科書を習得するより難しいかも知れません。
残念ですが、よほど根性がない限りほとんどの人はできません。

これから何年も掛けて悪い癖を抜く作業ですが、重症な人は
5年くらいゴルフを辞めて、全てを忘れてから始めたほうが
ひょっとして早いかも知れません。

また、単に仕事が忙しく、練習時間も取れず、ドンくさい人もいます。
そういう方は基礎練習から始めましょう。
この地道な事をコツコツとできなければ、また同じ結果となります。

難易度の低い打法で、しっかりと基礎練習をして
とにかく正しい動きを頭で理解しながら定着させる事です。

やり方さえ間違えなければ、100や90などは壁にはなりません。
雑誌の情報や試行錯誤で我流を20年も貫いて来た人には、
このように20年間敗れない壁になっているとういことです。

全ては「何をどう習得するか」なのです。
ゴルフは勝手にやると、いくらでも遠回りします。
心して取り組みましょう!






0 件のコメント :

コメントを投稿