2017年10月11日水曜日

タイガー打法はなぜ広まらないのか


Question

最近タイガーウッズやマキロイのスイングを勉強していて
切り返しからの沈み込みのような動作を試してみたところ
びっくりするくらい手打ちがなくなり、スムーズに打てるようになり
びっくりしましたが、あまり日本でこのような動きは
広まっていないような気がするのですがなぜでしょうか?

ネットで調べるとタイガーダウンという呼び名があるみたいですね。
またこの沈み込み?トップから一瞬お尻を引く?スライドさせる?
ような動作が絶妙な間を作ってくれて嘘みたいにスイングが安定したのですが
この動きの詳しく説明をお願いします。

今まで打ち急ぎだったり手打ちになっていたのは何だったんだろう
と思うくらい早く気づいておけばよかったと少し悔しいくらいです(笑)


Answer

ゴルフで重要な事は再現性です。
打法がある程度定着するには3年、一人前に成るには10年、そして
熟練者は20年という長い年月を掛けて安定させているのです。

そこで、プロはシード権を維持する事が重要で、打法を改造する事は
シード権を失う行為になるので出来ないのです。

マイナーチェンジでしたら可能性はありますのでやりますが
オーソドックスなインサイドイン打法から、タイガー打法に変えるのは
難易度Cから急にHまで上げるような物で、全く別の打ち方になるのです。

したがって、日本のトッププロ達はいくらタイガー打法が良くても、まず
どこが違うのかの研究以前に、改造することができません。
出来上がったスイングでシード権を維持するしかないのです。

一度改造すれば最低3年は元のポジションには戻ってこれません。
しかも、難易度の高いタイガー打法は教える人もいないし
技の習得にもっと年月が掛かり、取り入れることが不可能に近いのです。

したがって、マキロイのような少年がタイガーのスイングを見て
その洞察力と器用さ、天才的な習得力によって真似して成功したのですが
彼は数万人のプロの中からコピーができた数すくない選手の一人なのです。

それは数千万人のゴルファーの中の数人です。
この僅かな確率の中からやっと10年、20年後に活躍するようになったのが
マキロイなどのタイガー打法で戦う選手なのです。
それほど難しいという事なのです。

日本は、このジュニアの挑戦をつぶしてきました。
トップ選手だけではありません。
レッスンプロもクラブプロも、タイガーが何をやっているのかすら知らず、
オーソドックスな昔の古い打法を教えて、誰一人タイガー打法を
解明できず、認めようともせずにタイガー打法を習得していた研修生は
追い出されたという話もあったくらいです。

これによって30年の遅れが縮まらず、現在に至っているのです。
タイガー打法は15種類以上の飛距離を出す技が入っています。
そのひとつを真似しただけでも飛距離が伸びますので
質問者さんのように開眼された方は、タイガー打法の素晴らしさを
実感されているのですが、いまだに上陸していないのが現状です。

世界最強の打法であるタイガー打法はそれでもまだ完璧ではありません。
この改良型を目指して世界は動いていますが、同時に怪我をしないように、
おとなしくした打法や、また意味なく変えてしまったアレンジ型などもあります。

タイガーダウンとか勝手な名前を付けてビジネスをしているようですが
ダウンブローはベンホーガンの時代からやっていることで、タイガーが
発明した分けでもなければ、彼だけ特殊な事をしているのでもありません。

ダウンブローに打つためにスイングの基本を壊すおかしなドリルを
させているコーチがいますが、これは癌を作る余計な練習法です。

このように、商売をするために独自開発だの、新打法などとガラ系打法に
勝手な名前を付けては宣伝している人が多いのですが、中には
ツアープロコーチなどと名乗って、右脚の蹴りをやっと解説したかと思ったら
それが「今風の打法」だと解説している人もいるのです。

何を誰からどう習うかで将来が決まります。
日本ではタイガー打法や最新のモダン打法を正しく習得できるのは
恐らくミクシーのバーチャルゴルフ教室の高橋塾だけだと思います。




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