2017年9月16日土曜日

インパクトの時の手首の角度


Question

ゴルフ歴1年半です。
自分のスイングをビデオで撮ってみて、インパクトの時に膝が伸び、
上体が起き上がってること、手首がアドレス時より地面側に倒れてしまっています。
ダフリ、トップが満遍なくでてしまい安定しません。

7番位まではそこそこ安定しているのですが、5番、
ユーティリティとなると全く打てません。
対策のドリル、注意点などご教授していただけないでしょうか?


Answer

まず、打法や理論上の整理をしましょう。
インパクトで左膝が伸びるのが間違っていると思われているようですが、
左膝が伸びてから打つトップ選手も大勢いますので、
古い打法の指導で伸ばさないという打法が、必ずしも正解とは言えません。

論理的には膝の曲げ具合によって、体の高さが決まります。
曲げれば体が沈み、ダフる可能性があります。
また、伸ばせばトップする可能性があるのですが、大切な事は
同じ位置で毎回打つことです。

この時に、どの位置が一番合理的かを考えてください。
5mm沈んだ位置?、8mm沈んだ位置? それとも12mm沈んだ位置ですか?
一番シンプルなのはまったく沈んでいない位置です。

左膝が沈まない位置とは、必ずしも伸ばしきった位置ではありません。
伸びきる寸前から、高さは一定になりますので、その周辺であれば良いのです。

膝に負担が掛からないように、寸止めの練習をすると良いと思います。
あと1cmほどでガツンと伸び切って間接を傷めるというところで止める練習です。

膝の位置は前後数センチ曲げた様態では余裕があり
その間は体の高さは変わりません。
インパクト時にその範囲内に膝が位置すれば、ダフリトップの原因が一つ減ります。


また、上体が起き上がっているとの事ですが、前傾角度が立つ事でしょうか?
これは長さを調整するために、体が起き上がってダフらないように勝手に動く場合、
あるいは、満振りして球を持ち上げようと掬い打ちをして起き上がる場合、
また、フィニッシュで起き上がるので、その動作が早すぎる場合などがあります。

いわゆる軸のブレですので、これを固定するためにエアーで鏡を見ながら
何千回もボディーターンを行い、上下運動がない状態を体に覚えさせます。
また、毎朝のウォーミングアップでもこの動作を取り入れます。

浮き上がり、起き上がり、立ち上がり、伸び上がりといろいろな動作で
軸がブレるのですが、目と地面との距離を保つようにする、あるいは
インパクトで頭を沈めるなどの逆の力を与えると静止する事があります。


そして、手首が地面側に折れるとは、左の手首が手の平側に曲がり
山になってシャットフェイスになるという事でしょうか?

アドレス時には左手首は甲側に曲がっています。
ところが、インパクトでは伸びているか、むしろ手の平側に折れた状態で
打つ選手がほとんどです。

このアドレスからインパクトまでの間に手首の角度を変えるのが
現在主流の打法ですので、平側に多少曲がっても構わない事になります。

ただ、これも再現性ですので、その角度が毎回同じになるようになるまで
反復練習をして定着させる必要があります。

全ては許容範囲であれば、どこでも大差はありません。
問題は毎回違う事をすることです。
特に手首などは1度角度が違っても、ヘッドの位置はかなり違う位置に上がり
軌道が外れてダフったりトップしたりする原因となります。

ゴルフ歴1年半くらいの初心者は、まずこのような細かい所まで神経が行かず
アバウトに振っている人がほとんどです。
このアバウトさを捨てて、毎回同じ軌道、同じ形、角度で振る
という基本に立ち戻ってください。

偶然に当たるのを待って打っていても上達はしません。
どこに上げて、とこを通すのかなどの具体的な位置を決めて
そこを通す練習をすることでしか上達はないのです。

目指す打法の動作を習得し、その動きを反復によって修正をしながら定着させ
安定するまでコツコツと練習するしかないのです。

また、いろいろな打法の指導をごちゃ混ぜにせず、一つのスイング理論だけで
フォームを作り上げて行く必要があります。

そろそろ本格的に打法の勉強をする時期かと思います。
打法ショッピングをするのではなく、一つの打法に決めて、その動作だけを
徹底的に習得するようにしてください。




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