2017年9月11日月曜日

DRはどこにソールするのか


Question

ゴルフ初心者です。
昨日ドライバーアドレス時に左踵線上にティーアップしたボールから
およそボール2個分くらい離れてヘッドを置き
ミドルアイアンのようにアドレスしたところ、
スイングプレーン上にボールがあるようでミート率が上がりました。

周囲を見てあまり見かけないアドレスのように思うのですが、
コレをを続けていっても、上達の障害にはならないでしょうか?


Answer

なぜミート率が上がったのかお分かりでしょうか?
それはカカト前に置いた球の直前にソールすると
ほとんどの方は右肩が出て、肩ラインが左を向きます。
これはダフり軌道なのです。

この状態はアライメントがくるっている状態で
足のラインと肩のラインが同じ方向を向いていません。

本来は直前にソールする際には、右体重の打ち上げ軌道でアドレスし
高い位置に打ち上げるような姿勢にするのですが、
質問者さんは恐らく肩を回転させて左を向いてソールしているのでしょう。

中級クラスまではこの重大性に気がつかず、
右肩が1cmくら出ていても、時々真芯に当たることもあるので
気にしない人が多いのですが、実はそれは他の部分がズレていて
帳尻が合って当たっている事があります。

したがって、帳尻を合わせていたほかの部分が正しく修正されると
肩がたとえ1cmでも左を向いていただけでダフり、
次の球は体がダフった事を覚えていて、腕を縮めて勝手に調整し
帳尻が合って真芯に当たったりするのです。
これがまた勘違いを大きくし、どれが正しいスイングなのかが
分からなくなって崩れて行く原因にもなっています。

質問者さんは、恐らく肩ラインが左を向いていたのですが
ソールする場所を内側にした事で、アライメントが正され
よりミート率が上がったのだと考えられます。

実際に見てみないとハッキリとは分からない事なのですが
もし、それが原因でしたら、そのまま続けた方が良いでしょう。

これはどういう原理かというと
ヘッドをソールして、そこから始動するのですが、
その位置によってヘッドの上がる場所が変わるのです。

自分では途中で修正されて、同じ場所に上がっていると思っているのですが
実は、人間の体はそんなに精密ではないのです。

自分でこのくらい上げて、このぐらい回す、という感覚で上げていますので
始動位置が違うと同じ分だけ動くので、違う場所に上がってしまいます。

アライメントは基礎で大変重要な事なのです。
曲がったまま打つ人もいるのですが、その人は常にその位置から始動し
ほかで帳尻を合わせて当てる癖がついているだけで、ズレた時に
どこに戻すのかが分からずに総崩れる事があります。

このズレの調整は、分かりやすい形に戻すことが基本で
肩はスクエアに構え、腰ライン、足ラインとすべてが平行になるようにすれば
ひと目見ればズレが分かります。
動画を撮りながら練習するのは、ズレを発見するためです。
このズレはスクエアに戻せばまた当たります。これを調整と言います。
また、思っている事とやっている事のズレもこれで分かるのです。

この調整は毎日でもプロは行います。
安定した人でも20分でズレる事もありますので
常に正しいフォームで打っているかどうかを確認しなければなりません。

メカニズムは頭で覚え、どこに戻すのかを知っていないと
体は感覚で振っていますので、必ずズレたり忘れたり、
突然反乱を起こしたりで大崩する事があります。

勘だのイメージだけに頼るのではなく、しっかりとフォーム、
すなわち武道で言う型を定着させることが大切です。




0 件のコメント :

コメントを投稿