2017年8月20日日曜日

ヘッドの重みで振れ?!


Question

ヘッドの重みで軽く振れと言いますが、
プロのスイングを見てるとフルスイングしているように見えます。
まあ手首や腕を使うのではなく体の回転でということだと思いますが。
実際、フルスイングしているんですか?
それともそう見えるだけで軽く振っているんでしょうか?
フルスイングするとしたらなぜフルスイングするのでしょうか。
練習通りに振ればいいのに。


Answer

「ヘッドの重みで振れ」というのも、いかにも日本らしい表現ですね。
間違ってはいないのですが、できている人にしか分からない
感性派の人の表現で、一般の人には何を意味しているのかは
恐らく分からないのではないでしょうか。

また、野球では思い切り振る事をフルスイングというかも知れませんが
ゴルフのフルスイングとはハーフスイングなどの、飛距離を抑えた
コントロールショットに対してのストロークの大きさを意味します。

クラブは動かし方によってはかなりのHS(ヘッドスピード)が出ます。
これはスイングの際のクラブだけを取り出して、人間を消して
見てみたら分かるかも知れません。

効率良く、最もヘッドが走るクラブ自体の動き方があるのです。
これがクラブの重みで振れと言われる意味かと思われます。
クラブの両エンドに電球を付け、部屋を暗くしてその2点だけを見たら
想像とは違う動きをしているかも知れません。
また、打法によってもその動きは異なります。

この動きに対して、まず軌道を邪魔しない、しかも追い討ちの力を加え
加速するとさらにHSはあがります。

リゾート打法では、この効率の良いクラブ自体の動きに対して
一切邪魔しないという体の動きで打っていました。
これが重みを感じながらのスイングという意味なのでしょう。
ところが、現代のパワーゴルフは、それに力を加えるという
アスリートゴルフへと進化している事も事実です。

満振り状態で振っているプロはほとんどいません。
基本は8割の力でフルことですが、アマチュアの多くは12割で振ってしまうので
クラブの重さを感じられる程度のゆったりとしたグリップと速度で振れ
という意味で、重みを感じろといわれているのだと思います。

このように曖昧な日本語がゴルフには多く使われていますので
十分に気をつけてください。



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