2017年8月23日水曜日

ゴルフ肘になって9ヶ月


Question

ゴルフ肘になって9ヶ月が経過しました。
かなり痛みは少なくなりましが、完治していません。

シングルを目指し練習をしたいのですが、
練習を多くすると痛みが出てスコアが出ません。

いろいろ治療院を試みましたが、何の治療がベストか分かりません。
具体的なアドバイスをお願いします。


Answer

真剣な人には良くあることです。
体や腕などの使い方に無理があったり、正しい方法にしても
練習の量が限界を超えれば、誰にでも起こることです。

さて、ゴルフにハマると休むという事ができなくなります。
練習を休まずに治したいと思っておられるかと思いますが
一番の改善法は治るまでお休みすることです。

しかし、その間に腕が落ちる事も事実です。
今までと同じ練習量で、同じことをしていながら治せる治療
をお探しだと思いますが、私は聞いた事がありません。

やはり、工夫して練習を止めずに何とか治したいものです。
では、どうしたら良いかです。

ゴルフ肘は左腕だと思いますが、原因を考えてみましょう。
どこでどういう具合に余計な負荷が掛かっているかですが、
打つ事自体がすでに負荷ですので、いかに少なくするかです。

一番先に考えられる事は満振りです。
ほとんどの方は速く振れば飛ぶと勘違いしており
力任せに思い切り振る傾向にあります。
これをとにかく辞めることです。
プロになったとしても8割以上では打ちません。

飛ばすのは飛ばしの技を習得することで、決して
思い切り振る事ではありません。


そして、次に考えられる事は左手で打っている場合です。
右手はほとんど使わずに左腕だけでクラブを引っ張って来て
ローテーションをして、掬って持ち上げるなどの動きなどが
大きな負担となります。

この場合には左の親指にも負担が掛かってしまい、付け根を
傷める事もあります。
もし、その傾向がありましたら
右腕をいかに使うかを習得する必要があります。
ゴルフは両手で振ります。

左の親指は使わなくても打てることは打てますし、ローテーションは
遠心力で自然に返り、パワーは右手の捻り突き刺しで出せるのです。


また、ゴルフ肘は以外に握力によって痛みを感じる事があり
ツルツルのグリップで余計に力を入れなければならなかったり
力の入れ具合を間違えている場合にも肘を傷める事があります。

グリップはアドレス時は2、トップ付近からは打法にもよりますが
4~5、インパクトで10というのが力のいれ具合です。
初心者は最初から最後まで10で握っている人がいますが、
それが原因の場合もあります。

このような場合には、まず正しい力の入れ方を習得し、それでも
治らない場合にはグリップを太くして握り易くしたり、滑り止めの
スプレーをグリップに吹きかけるなどで、余計な握力を使わないことです。

負荷を減らし、回復を促進するという両面が必要ですので
塗り薬や低周波治療なども回復促進が期待できますが、
炎症を起こしている場合には冷やして、しばらく休みましょう。

回復よりもダメージが大きければ何年も治りません。
9ヶ月も治らないとの事ですので、回復している分だけ傷めているのでしょう。

負担を減らし、回復を促進しながら、限界を超えない量の練習に減らし
エアーやイメトレでフォームを定着させ、素振りもゆっくりと
テンポを落として振るようにしてください。

とにかく無駄球が多いので、球打ちは必要最小限にすることです。
ご自身が目指すフォームができていますか?
動画で撮影しながら、それを修正し、調整しながら練習していますか?

フォームすら定着していない場合には素振りすら不要で、
エアーでしっかりと体の角部位が動き出してから
素振りをしても全く問題ありません。

体の使い方や動かし方を定着させるまでは球を打っても意味がなく、
正しい動きができ、定着するような段階で、ヘッドが毎回同じ所に落とせるように
なってから球を打っても練習効果は変わりません。
むしろ、失敗経験を減らせるのでイプスになり難いというメリットすらあります。

そして、理想のフォームが定着し、芯を外さない段階になったら
あとは球を思った所に落とす練習で、その段階で初めて
皆さんが練習場で行っている球打ちをするのです。

100Y先のピンにどれだけ絡むかという練習段階になったら
ただひたすら打ちます。

この場合は8割の力でフルショット、6割の力でコントロールショットです。
そして、DRも同じように8割の飛距離で抑えます。

いかに負担を軽減できるか、ご自身でも工夫してみてください。




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