2017年7月25日火曜日

軽く打ってもOB


Question

今年に入ってドライバーが全く打てなくなりました。
フルスイングはもちろん軽く打っても
大きなスライスかチーピンで全てOBになってしまいます。
以前はそのようなことはありませんでした。

現在は改善すべくとにかくリズムでスイングできるように練習しています。
リズミカルに打てるようになれば
力みや手打ちなども改善できるのではと自己分析しています。
この考え方は間違っていますか?


Answer

まず、原因を特定するには実際に診てみないと
良くは判らないのですが、ある程度なら想像ができます。

その前に、道具は買い換えていないでしょうか?
まず、道具で打てなくなるケースが多いので
それを先に解消してからのお話になるかと思います。

最近のシャフトは表示より柔らかくなっています。
5年前のSが今のXよりも硬いなどというのは日常茶飯事で
年代や機種によって、バラバラなのがこの業界です。

買い換えても、同じRだから大丈夫と思っていると
とんでもない事になります。

問題は軽く振ってもスライスかチーピンとのことですので
芯を外した時に曲がる確率が高いのが柔らかいシャフトです。

HSの遅い人は柔らかいシャフトを使えという理論自体が
販売を促進するために都合が良い物で、
何度も買い換えさせるための戦略法なのです。

そして、HSが上がらなくなったゴルフ歴の人には
「そろそろXを使っても良いのでは?」といかにも上達したかのように
硬い表示のシャフトを薦めて来ます。
すると、いい気持ちになって
毎年でも買い換えてしまう人がいるのです。

もともと上手い人が硬いシャフトを使うという理論から間違っているのに
それを勘違いしている相手に、さらに勘違いさせて買わせるという
茶番劇を演じているのが現状なのです。

最近はゴルフ人口が高齢化しているので、軽いクラブを作り出し
軽いとHSが上がるという事で、また買い換えさせているのです。

今年から新しいクラブを使われているのでしたら、
まず元に戻して振ってみてください。
それで解消されるかも知れません。


買い換えていないということでしたら、スイングが崩れたのでしょう。
スライスやチーピンの両方が出る症状としては、アウトインが酷くなり
持ち球がフェイドだとか言う人に多い原因かと思います。

ある程度の経験者さんだと思いますので、力で方向を調整していたり
器用にタイミングをずらしたり出来る方かと思います。
手先で方向を調整しながら今までは打っていたのですが、
その感覚がなくなって、ご自身でも何をやっているのかが分からない
などの原因も考えられます。

もし、初心者の方でしたら、今までは偶然当たっていて
どうすれば当たるのかが分からないまま遊びとして
ゲームをされていたのではないでしょうか?

いずれにせよ、ご自身がどう動き、どうすれば当たるのかが
理解できていない方だと考えられます。

各部位、右手、右腕、右肩、左膝、左腰、など
それぞれ全身の部位ごとの適正な動きを理解されているでしょうか?
恐らく当たれば良いというアバウトな動きをされていたのだと思います。

このような方は、突然打てなくなっても、ご自身で修正ができません。
どこが今までと違っているかがまず分かりませんし、
分かるまでに試行錯誤して、さらに他の部位まで崩してしまい
迷路に入るのです。

たとえ分かったと思っても、それが合っているかどうか
また、どこを修正するとそれが治るのか、ズレはどこに戻すのかなどの
基準やフォーム自体を知らずに今までやって来たのだと思います。

実際の動きとご本人のやっている積もりは、まず同じ人はいません。
動画に撮ってみると、良く分かっておられる方であれば、すぐに
どこがおかしいかが判るかも知れませんが、アベレージゴルファーは
それを見てもほとんどの人が判りません。

また、長年の癖で分かっていても治せない人や、体の硬さでできない動き
あるいは、諦めたスイングでプレーしているプロもいますので
まずはアナリストに診断してもらい、どこを調整するとどうなるか
どこを改善すると飛距離がどれだけ伸びるのか、どう動けば効率が上がり
どうすれば修正できるのかなどを正確に把握する必要があります。

診断力のない人がいくら診ても意味がないどころか、
逆にどんどん崩してしまいます。
また、早く治さないと下手を固めるだけで、悪い癖が抜けなくなります。

ゴルフは一歩間違えると地獄です。
勝手に動けばいくらでも遠回りするのです。
もっと真剣に、そしてもっと大切にしなければ
20年経ってもまた初心者に戻ってしまいます。

リズムとテンポもとても重要です。
しかし、それだけでは当然全てを修正でいるとは思えません。
深みにはまって、どんどんおかしくしているかと思います。

まずは、基本動作の型を習得したり、撮影をして
ご自身でも研究されると良いのですが、ジャンク理論や
ビジネス練習場、教え魔や想像による修正は避けてください。

手遅れになる前に、すぐに手を打つことをお奨めします。



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