2017年6月6日火曜日

左腕をたたむときってありますか?


Question

ゴルフスイングで左腕をたたむときってありますか??
いつも、アドレスからトップにいくまでピンと伸びた状態が
良くて曲がるとスライスのもとだと思うのですがどうでしょうか?


Answer

左腕をたたむとはフォローで肘を曲げるということでしょうか?
打法によってはあります。
フォローですぐにたためというコーチがアメリカにもいるのですが
最近は影を潜めています。

また、テイクバックで左肘を曲げる人達がいます。
トップまでになんとなく曲げている老人や
あるいはドラコン選手などが飛距離を稼ぐために曲げることもあります。

トップで曲げてインパクトで伸ばすとHSが上がることで
体が回らなくなった高齢者はこれを採用すると飛距離が延びます。
ただ、その分方向が悪くなりますのでタイミングを合わせる練習が必要です。

また、インパクト直後に左肘を畳めという打法は、テイクバックも右腕を畳み
体からほとんど離さないという打法で、正確性、方向性ともに有利です。

しかし、円は大きなほど直線に近くなりますので、円弧を大きくしても
さほど方向は悪くはならないとする理論もありますが
飛距離を取るか、方向性、正確性を取るかは自由です。

タイガー打法は肘は一切曲げません。
フォローでも天井に行くくらいまで曲げませんが
中高年で腰痛が出始めた方は、フォローは捨てて
肘を曲げて勢いを殺すと腰への負担が軽減されます。

スライスの原因と腕を畳む事よりもフェイスローテーションが重要で、
しっかりとフェイスを閉める必要があります。
テイクバックで腕を伸ばしても、フォローで伸ばしても畳んでもスライスは出ます。

このように勝手な診断と勝手な対処法でスイングを作っている人達は
迷いの中から正解を探すまでに時間が掛かります。
ほとんどの人は一生涯辿り着かないほど奥が深いのです。

また、間違った理論や浅はかな理論、低級な理論やビジネス用理論など
日本をダメにする理論が堂々と脚光を浴び、あたかも世界をリードする
貴重な理論かのような扱いをされています。

裾野から見た山の高さは見えません。
雲の上に上がって、初めてその高さが分かるものです。

まずは一度雲の上に上がり、そこで一番高い山はどれなのか
そしっかりと見てから下山してその山を目指すか、
あるいは鼻を利かせて最初から最高峰を目指すか、いずれにせよ
真剣に探すしかないでしょう。

スイングを解説する人も、スイングを教える人も、
雲の上でどの山が一番高いのかを一度見てから持論を主張して欲しい物です。

教義のレベルが高いほど高等技術を教え、効率の良い方法で最短で習得でき、
最短で定着して、最短でスコアが誰よりも良くなるというものです。
メカニズムを理解することでご自身で診断し、ご自身で調整、修正する事ができ、
迷いなく、課題をひとつずつクリアしていくという習得法、診断法、対処法、
修正法など、様々な要素を同時に見につけることが大切です。


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