2017年5月24日水曜日

ダウンスイングで腰が開けない


Question

僕らスイングをする際に、どうやってもフォローで腰が止まり、
左サイドが詰まってしまいます。
自分で打ってるいるときは腰を回している感覚ですが、
実際にスイングを見てみるとやはり腰が止まり左サイドが詰まっています。

アイアンとかでは方向だしがうまくいくので構いませんが、
明らかにドライバーの飛距離のロスに繋がっています。
これを改善する練習法、心がけなど教えてください。
よろしくお願いします。


Answer

ボディーターンは大変重要です。
どう動くかでパワーも効率も違ってきますので、
しっかりと体だけの動きを習得してから、あとで腕を組み合わせる
という練習をすると良いでしょう。

まず、ボディーターンもレッスンでは数段階に分けて練習します。
ステップ4~5くらいまでに分解して行うのですが
最終的には実際にプロが動いている通りの動作を習得します。

インパクトで起き上がったり、吊り上げで掬ったり
腰が前に出て立ち上がったりするのは、すべて腰の回転に問題があります。

ご質問のように、回転がスムーズにできない人が大勢います。
これはほとんどのケース、体重の移動に問題があります。

まず右に体重は完全に乗るのですが、そのまま戻って来ない人がいます。
最初は右に100%乗り、左に100%乗るという
体重移動だけを練習します。

同じテンポで左右に移動する練習です。
ただ、それすらできない人がいます。
この場合は右足に左足を揃えて立ち、今度は左足を開いて
右足を添えるという練習をすると良いでしょう。

この時にスエーせずに上半身の移動によって
背骨が軸になっていることが大切です。

この場合、体勢は中心なのですが、体重だけ一旦右に移動し
そのままだとすぐに左に移動して来るはずです。
しかし、右にあまりにも乗りすぎていたり、左脚を突っ張っていると
左に体重が自然に移動して来なくなります。

効率の良いスイングとは、重力を使うことですので
自然に体重が右に乗って、自然に左に戻ってくる重心移動を利用し
決して重力に逆らわない事です。

次に、体重移動がスムーズにできるようになったら
左に(目標方向)体重が移動する際には
左のお尻を後方打席に突き出す動きを入れます。

したがって、体重は右に乗った後は、今度は左斜め後ろ方向に移動させ
重力を使って踏み込んでから腰を開くのです。
これが効率の良さです。

踏み込みによって左後ろに倒れそうになるのを、
左のお尻を突き出すという咄嗟の動きを入れることで左膝が伸び
それを食い止めようする自然な動きがニーアクションなのです。

倒れそうになった時に咄嗟に手が出るのと同じで
条件反射的に体が倒れないように食い止める動きが腰の開きになるので
その自然の動きに、さらに右脚を直後に突っ張る動作によって腰を開けば
そこで信じられないような回転パワーが生まれます。

体はすでに弓状態になっており、バンプのタメによって
かなりの勢いがついていますので、
この体が倒れるような体重が移動をすることによって、
重力と張りの両方が使える事になるのです。

結果として右足は拇指球、左足はカカトに体重が乗ります。
それでフィニッシュを取った時にバランスが崩れずに、
静止していられる事で重心移動が正しく行われているかが判ります。


ただ、問題は傾斜面でのショットです。
左足下がりの場合には移動し過ぎる傾向にあり、左足上がりには
移動が少なくなる傾向にあります。

これを軽減するために、両つま先の外旋を使います。
テイクバックでは左のつま先を左(時計と逆方向)回りにして
地球を左に回転させる力を加えると、自分は右回転になって
テイクバックが大変楽になります。

また、切り替えしでは、右足のつま先で地球を右回転させる力を入れると
体は左に回転しますので、強制的体重移動が可能となります。

普段のスイングからこの両足の外旋を使ってボディーターンを練習し
それを定着させると、傾斜の場面でも素振りをしてその体重の移動を
その場で再現すれば、その感覚で打つことができます。

ただ、この方法だと体重を移動せずに体を回転させる事ができますので
その場合、重力が使えていないので効率の悪いボディーターンとなります。

いずれにせよ、問題は体重移動かと思われます。
スタンス時の前後の重心位置をつま先にしていると、腰が開き難くなりますので
土踏まずかむしろ後ろにしておく事が大切です。
一度試してみてください。



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