2017年5月19日金曜日

フォローで腕が伸びない


Question

マキロイのように、インパクト後も左腕が伸びたスイングをしたいのですが、
どうしてもスピースのように左肘をひいたようなスイングになってしまいます。

やはり伸びたままのフォロースルーの方がいいですよね??
何とか伸びたフォロースルーになれるよう、心がけや練習を教えてください。


Answer

スピースの左肘を引いたようなスイングというのは、フォローで
寄せの時にフェイスを返さない打ち方のように、
肘を抜いて打つ動作の事だと思います。

これは方向出しと言われるような、インパクト付近ではフェイスを返さない
できるだけ直線で打つなどの、一つの技術だと考える事もできます。

ただ、「フォローは大きく」は理論上方向が良いため、すぐに肘を畳んだり
軌道円を小さくする形は好ましくないとする理論が現在は主流です。

この肘を抜く動作はフォローにおける軌道円の大きさがどれだけ小さくなるか
は判りませんが、見た目が好きではないという人が非常に多いかと思います。

また、肘が曲がったままでもスピースほどのレベルに行けるのだと
驚かれた方も少なくないと思います。

この辺は完成度、すなわち再現性の問題で、どちらにしても
大した差はないと言えるかも知れません。

ただ、人間には好みがあります。
自分が嫌いな事はやりたくないし、またカッコ悪いと自分が思うのであれば
それはメンタル的にマイナスになります。

ゴルフはとにかく自信をどう付けるかが大きな課題ですので
まずは、ご自身が一番好むフォームや納得できる打法で打つことも大切です。

さて、両腕をフォローで伸ばすのはその昔から言われて来た指導の一つです。
しかし、コーチによってはすぐに肘を畳め
と今でも教えている人がアメリカにいますので
確かにメリット、デメリットの両方がある物だと考えてください。

すぐに折りたたむメリットは脇が締まっていることです。
これによってブレが最小限に抑えられます。
しかし、フォローの円が小さくなるので、より曲線になって
正確な一点で球を捉えないと真っ直ぐに出ないというデメリットもあるのです。

円は大きなほど直線に近くなります。
大きなフォローは方向性が良いと昔から言われているのですが
脇を締めたままのフォローでは左に引っ張って円になり、右に押し出せば
脇がすぐに離れて不安定という両面を持っているということです。

それを良くふまえた上で、今後迷うことなく、再度改造することないように
今納得したフォームで生涯変えないという自信を持って改造してください。

まず、肘が曲がったままのフォローとはスピースの場合も多少ありますが
祓い打ち、掬いうちの傾向がある場合、そして右から左にヘッドを移動させる
という横振りの動作などによって、持ち上げようという意識から
両腕が伸びずに早めに折り畳む事があります。

球を上げようとする無意識的な体の動きがフォローで引っ張り上げようとする
動きとなって肘が伸びないという場合です。

寄せのようにフェイスを返さないようにする意識とは違って
ヘッドをすぐに持ち上げて高い球を打ちたいという、
体が勝手に反応する無意識的な動作と仮定して今回はお話しましょう。

DRはアッパーブローと言われているのですが、実はスイング自体は
アイアンとなんら変わらず、全く同じように打ち込みます。

しかし、ティーアップして球は左にあるがために、ダウンブローで打っても
上がって来る時に球を捉えるがためにアッパーになるというだけで
上に向かって持ち上げる力は入れていません。

ただ、しっかりと打ち込んだ後に右脚と右肩を使った押し込みによって
インパクトゾーンからフォローに掛けて、かなり回転速度が上がりますので、
そのパワーによって回転が上がるのは良いのですが、決して
ヘッドも持ち上げようとする動きではないのです。

しっかりと地面を掘るだけの打ち込みの力を使ってHSを上げるのですから
ほとんどの人はその動作がなく、すぐに手を持ち上げようとして
逆にパワーを失ってしまいます。

両腕を4時半方向にしっかりと伸ばして、「かぶせ押さえつけ」ます。
4時半方向に打ち込むと思ったら良いでしょう。
また、飛行機が着陸する時のように、鋭角に地面に向かい、着地したら
そのまま陸地を這うような、長く低いフォローを意識して
右手でしっかりと被せて、押さえつける練習をしてください。

これを大きくするには押し込みの練習です。
右脚を突っ張るか蹴るかで、右の肩を目標方向まで一気に回す動きです。
右肩を落として、右肘の伸び幅を大きくし、左足前にある大きな冷蔵庫を
右手と右肩で押し倒すくらいの力で低く押し込むのです。

これによって、持ち上げによる起き上がりや伸び上がりなども治り
フォローも大きく高い位置に上がると思います。
また、目標が12時だとしたら1時方向に両腕を投げ出した状態の4時半をつくり
顔を上げずに両腕両脚が伸びた形を作ることも役に立つかと思います。

ぜひ一度試してみてください。



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