2017年5月14日日曜日

理想的なアドレス時の力量とは?


Question

スイングをする際に、グリップに力を入れない方がいいのはわかります。
これと同じように、肩に力が入り、極端にいうといかり肩のようになってしまうのも
やはり飛距離を損してしまうのでしょうか?

そうだとしたらなぜ飛距離のロスにつながるのですか?
あと理想の構えというのはどのような構えですか?
やはりダラリとした構えなのでしょうか?
よろしくお願いします。


Answer

グリップに力を入れない方が良いということはお分かりとの事です。
では、なぜそうなのか確認しておきましょう。

ジャックニクラウスは「グリップに力を入れると腕に力が入り
腕に力が入ると肩、そして体全体に力みが出るのでワグリングをして
まずグリップの握りを緩める事をルティーンに入れるのだ」と言っています。

グリップも肩も体全体も、全て力みがあってはならないという事が
ベースにあっての発言です。

グリップの握力はまず体の動きを制限したり、稼動域を狭くしたり
軌道を外したり、しなりがなくなったりで良いことがありません。
もちろん、全身に力を入れたまま機械のように正確に動けば
当たりは良くなる事もあります。
しかし、それでは飛距離がでません。

飛距離は弓やムチの原理でしなりが必要です。
ロボットで打てばそのしなりはありませんが、軌道を外さないという
機械ならではのメリットがあります。

人間は余計な力が入ることで軌道を外し、軸がブレ、しなりがなくなり
稼動域が狭くなったり動きが鈍くなったりします。
これはグリップだけではなく、体全体に言えることなのです。

では、どこまで力を入れるのかという問題です。
これが効率です。
必要最低限の力で最大のパワーを出す事を追求していくと
そこに到達するのです。

余計な力を使わないというのは何も怪我をしないようにする
というだけの目的ではありません。
この効率を上げるという作業においても必要な事なのです。

打法によってこの力加減はそれぞれに違います。
これは本人が打ち込んで、その中から適正な力量を各部位ごとに探し
それを定着させるしかありません。

必要最低限の力しか使わない、その中で最大の飛距離を出す
という二つを常に頭に入れながら精度を上げる練習をします。
その中から皮が剥けたり、痛みが出たりしてその部位に
余計な力が入っているという限界を知ることができますので
これも人それぞれの年齢や体力などによって異なることになりますので
ご自身が探す作業となります。

肩がつり上がった状態では、さほどの影響はないと思いますが
それも程度問題です。
あまりガチガチになっていると動きが悪くなりますが、軽く張りとして
脇を締める程度でしたらほとんど問題はありません。
むしろ、ブレが軽減されるということもありますので
ご自身が一番調子が良い、ミスが少ない、疲れないという
ほど良い力量を探してみては如何かと思います。

アドレスの力感も必要最小限です。
動く前はダラダラですが、それでは始動できませんので
テイクバックするのに必要な筋肉だけを最小限の力を入れて動かす
ということになります。



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