2017年5月1日月曜日

クローズスタンスは邪道ですか?


Question

基本的なスタンスとしてはもちろん目標に対して
スクエアにかまえる事が一般的ですが、
最近練習場でクローズスタンスでかまえると、
ボールがつかまり方向性も安定し、
飛距離が出ることがわかりました。

この際常にクローズスタンスでかまえて打とうと思いますが、
邪道なことなのでしょうか?


Answer

どの程度のクローズなのでしょうか?
それを目分量で、毎回同じ角度にクローズにできますか?

牧野選手も同じようにクロースで構えて、引っ掛けて目標方向に打っていますが
長年のプロで慣れている事や、ベテランの領域で未だに現役です。

スイングは必ずズレます。
そのドロー打ちのスタンスで真っ直ぐに打つとなると
いわゆるヘッドのダウンスイングにおける軌道ががインサイドな分だけ
アライメントがくるっている事になります。

足ラインが右を向いているということは、もし目標方向に向かって
スタンスを取った場合、肩のラインは左を向いているということです。
これは右肩が出ていることになりますので、
ヘッドは球の手前を通るダフり軌道となります。

しかし、これもどこかほかで調整すれば当たるようになります。
球を近くに置いて、ヘッドをフラットにするか腕を縮めて浮かすように打つと
ちゃんとミートはできるようにはなります。

もともとヘッドはスライスする初心者用にフェイスがフックフェイスで
左を向いていますので、アドレスでフェイスを目標に向けずに
地面に置いたままの方向で握ると真っ直ぐに打てる人は
引っ掛けて打つ事になります。

これが原因で左に出ている場合もありますが、単にタイミングが悪い場合や
体が止まっていたり、オーバースイングになっていたり、
ローテーションが早過ぎたり、また、ヒール側に当たっていたり、
ヘッドの重心距離などの理由で引っ掛けることもありますので、
正確にどのようなスイングをされているかは
診断してみないとはっきりとしたことは分かりません。

スイングの基礎として、アライメントは肩ライン、腰ライン、
ひざライン、足ラインが全て同じ目標を向いていることです。
これは欧米諸国のレベルの高い国々では基礎として幼少期に教えており
ズレることがあっても、この全てが平行であるという位置に戻すことで
より安定しやすく、調整しやすいのでスランプや壁が少なくなるのです。

肩ラインと足ラインが2度違うのか3度違うか、見て分かる人が
その調整に立ち合ってくれるとか、撮影してその角度を元に戻すことが
ご自身でできるのであれば生涯ミートはすると思います。

しかし、くるったアライメントで当てる動きをすると
どこかで帳尻を合わせている事になり、
その合わせた形や位置やタイミングなどによって
またどこかを調整して帳尻を合わせるという
何重にも及ぶ副作用が出ることもあります。

もうこうなると、どこをどう治すのか、何が原因で癖球がでたり、
ミスがでたりするのか分からなくなって転落したり、
壁を乗り越えられなくなったりするのです。

基礎は何百人もの昔からの先人達が積み重ねて来た
経験によって培われた知恵です。
これには30年先、40年先にどうなるかという結果まで含めた
統計学的な経験による知恵がふくまれており
初心者がそれを守らなくて良いという理由はありません。

基礎は絶対に守らなくてはならないこととされています。
どんなにミートしても、どんなナイスショットが出ても、
それを崩すことによってとんでもない障害が待ち受けているか
定着安定にかなり余計な年月を掛ける事になるか、あるいは
ミスがなくならないスイングになるなどの遠回りする事になると思います。



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