2017年4月6日木曜日

インパクト時の顔の向き


Question

プロ選手のスイングを見ていると
インパクト時でも顔の向きが後ろ(ボールが飛ぶ方向と逆)
を向いているのですが、肩のためをつくっているのでしょうか?
飛球線に対し両肩のラインが平行を保とうとしているのでしょうか?
アイアンでもドライバーでも同じでしょうか?


Answer

顔の位置はやや斜め右下を向いたまま4時半ほどまでは
その方向を変えないで打つのが教科書です。

これは仰る通りに肩が開かないようにするためです。
人は顔が上がると肩も開きやすく、上向きに反り返り易くなります。
必ずしもそうなるということではなく、
ほとんどの人がそうなり易いということです。

これはヘッドアップとかフェイスアップといわれていますが
顔や頭が問題なのではなく、胸が上を向くとプッシュ球が出るのです。
頭や顔が上がると、胸が上を向き易くなるのでダメだとされています。

また、インパクトでの起き上がりやレイトヒティングにも関係しています。
レイトヒティングとは回転をギリギリに最後までせずに、一気にすることで
顔が右斜め前だと、テイクバックで後ろを向いた時に自然な角度となり
その後ろ向きの感覚を残したまま腕を下ろして、最後で腕と体を一体化させて
リリースとともに回転します。

この回転開始ポイントが遅いほど速度が上がり易くなります。
また、出球を追って顔を上げることで前傾も起き易く、反り返りになり易いので
フォームの基本動作としてはヘッドアップはしないことが基本です。

これはアイアンでもDRでも全く同じです。
どの番手も同じように打つことが大切ですので、
顔だけではなく、体全体の動きも全く同じようにスイングすることが理想です。

野球の投手はキャッチャーを見ながら投げますが、以前に
球が手を離れる時には地面を向いて投げる選手がいました。
基本は見ながらですが、彼は見なくても思った所に投げることができたのです。

同じように、顔を上げても胸が上を向かなかったり、肩が開き過ぎなかったり
する選手もいますので、絶対にあげてはならないということではありません。
また、肩が開き過ぎても打てますので、その人がそれで良いのでしたら
多少効率は下がっても、また体に負担になってもしかたありません。

どうしても顔が上がって治らないが、胸が上を向かないというのでしたら
無理やりに治す必要はありません。
実際にトップ選手でも、コントロールショットやピッチショットなどは
フェイスアップで打っている人がいます。
これは再現性重視で完成度が高ければそちらが優先です。

ただ、無理に治す必要はないのですが、練習中に一回でも
プッシュ球が出るのでしたら、競技ゴルファーとして
上を目指す人は治すべきでしょう。



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