2017年3月6日月曜日

次のステップとしてどこを直せばいいか


Question

トップやダフリ、フックやスライスが出まくるので
下記の様にスイングを直しました。

お尻を突き出し、背筋を伸ばし、腰をぐっと入れる。
腕はだらんっと下に垂らし、クラブを握る。
トップ・インパクト・フィニッシュでも体勢を維持する。

すると真っ直ぐな捕まったストレートボールが打てる様になりました。
しかし、その姿を動画で撮影してみたところ、下半身を動かさずに
上半身のみでスイングする完全なる手打ちスイングでした。
次のステップとしてどこを直せばいいか教えてください。


Answer

「次のステップとしてどこを治す」のではなく、
新たに体の動きを覚えることです。
体の使い方を習得することで、手打ちがなくなります。

手や腕の動きはできていると仮定して、今度は体をどう動かすか
の知識をまず得ることです。

体は弓とムチ、そしてブランコ漕ぎやツッパリ、バンプのタメ、
ニーアクションや蹴り、腰の開きや逆回転など、
体全体を使ってHSを上げます。

体の動きは全体の7~8割を占めるかも知れません。
いくら手打ちを極めても、2~3割しか使っていないという事を
まず認識するべきです。

アマチュアゴルファーはいかに体を使っていないかです。
もちろんその方がシンプルで定着期間も短く、
早くスコアが良くなります。
しかし、飛距離がないために途中で改造をはじめ、
その改造方法も分からないので
いじり過ぎてダメにしている人がほとんどです。

ショットがある程度定着するには3年は掛かります。
230Yしか出なくても、FWヒット率が80%以上あれば
それで良いのですが、それを改造して250yにしようと
動きを変えるのです。

すると今までのタイミングがくるって当たらなくなったり、
逆に飛距離が落ちたりします。
それで、慌てて元に戻そうとしても、どうやって振っていたか
覚えていないというケースを多く聞きます。

改造すれば、上手く行っても3年はスコアが落ちます。
平均スコアは3年後に同じになり、それから以前のベストを更新するのですが
それまで待てずに、また改造する人がいます。
これで、せっかく定着していた動きを全部なかった事にしてしまい
崩れてボロボロになって迷路に陥るのです。

トッププロでもこの迷路に入って出られず、ゴルフを辞めた人が何人もいます。
アバウトな方法でただ打ち込んで上手くなった人は
どこをどう動かしていたか覚えていません。
ズレが生じた時に必ずしも元の位置に戻せるかどうかの保障がなく
その感覚を思い出そうと試行錯誤している間に崩れてしまうのです。

スイングはセンスだの感性だのではなく、物理的にどこに戻すかの
基準を設けて、そこに忠実に動かすというメカニズムを頭で理解し
つねにそこに戻すという調整をしながら定着させるのです。

ほとんどの人は何種類ものスイングを同時に定着させています。
フルスイングは一種類で良いのです。
4種類も5種類も試行錯誤して全部を同時に定着させようとすると
それぞれのフォルダがいつ出てくるか分からなくなり、
混乱してミスがでてしまいます。

途中で改造しなくて良いように、まずは基礎を習得し
それから教科書通りの基本動作を一つ一つマスターし
修正や調整を重ねながら時間を掛けて定着させることが大切です。



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