2017年3月28日火曜日

左脚を伸ばす動きを身につけるには


Question

インパクトの際に左脚を伸ばすプロが多いように思いますが、
この動きを身につけるために意識すべきことを教えてください。


Answer

中期の打法を習った方達はインパクトでは左膝は伸ばさず
曲げたまま打てと言われたかと思います。
当時の教科書にはそう書いてありました。

この形のメリットは脚に余裕があって怪我し難いことで
この時代から現在に至るまでに飛距離が求められて来て
左脚の動きですら飛距離に結びつけた動きに進化しているのです。

左脚(膝)を伸ばすことでのメリットはいくつかあります。
一つは上下運動にすると左側の吊り上げとなってブランコ漕ぎ効果があること、
そして、もう一つは膝を伸ばす際に左のお尻を後方打席に突き出すと
腰が開いて、その勢いで肩や腕が引っ張られて来てHSが上がる事です。

このどちらにせよ、膝を伸ばすメリットがあるのですが、蹴り上げて上下運動
になればさらに腰の逆回転や、左足が後方打席方向にずれて着地するような
ドラコン打法となってパワーが出るのですが、反面怪我をする危険性が高まります。

タイガーウッズが左膝を何度も手術しているのですが、やはり
この動きが激し過ぎたのかも知れません。
ただ、空手のように完全に伸ばさず、寸止めにすれば負担は軽減されるとして
寸止めで蹴っている選手も多いいのですが、やはり30台あたりからは
左脚は蹴るのではなく、回転運動のために伸ばす程度の打法が主流となっています。

この動きを身に付けるにはまず、何を目的とするかです。
ブランコ漕ぎ、腰の開き、腰の逆回転などの用途によっても
動きが多少違ってきます。

中高年の方々は腰の開きのために寸止めで膝を伸ばす程度が良いかと思います。
したがって、踏み込みで体重が左に移動する際、左側だけ後方打席方向に
重心を移動させ、伸ばしきった時にはつま先が上げられるくらいに
左足カカトに体重をのせると良いでしょう。

最初からつま先に体重が乗っているとこれができません。
アドレスでもトップの位置でも重心は土踏まずの真ん中で、
すぐに左は後ろに移動できるようにしておきます。

ただ、問題は腰を開くことによって肩が開きますので、タイミングです。
バンプのタメが終わってから開くのですが、ほとんどの人は
切り替えしですぐに開いてしまい、肩が引っ張られてきて先回りしてしまいます。

そのため、肩の開きが早く、縦の力が十分に使えずに損をしたり
腕があまってふところで三角形がつぶれて肋骨を折ったりします。

第七頚椎をズラすことなく、体重を左後ろに移動しながら
お尻を突き出すので膝が伸びるくらい大きく引くと、上下運動もなく
軸がブレ難いフォームになります。

バンプのタメには腰や肩を開かず、体重の移動だけにし、
その直後に左のお尻を突き出すという瞬時の機敏な動作が必要ですので
十分な練習が必要かと思います。
要はインパクトの形をどこまで体にインプットするかですので、
体だけのボディーターンの動きの反復をして記憶させてください。




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