2017年3月27日月曜日

トップを高くするには


Question

テイクバックの際にトップを高くするために心がけることを教えてください


Answer

トップの高さを高くするということは、現在は低すぎるということでしょうか?
どこが高くてどこだと低いのか、それも問題です。

トッププロで一番低いのはマットクーチャーで、高いのは
バッバワトソンやダスティンジョンソンかも知れません。
この間であればどこでもOKだと思います。

中期の打法はみな高く、手前でした。
ところが現在はかなり低い位置に上げている選手がほとんどです。

これはクラシカルな時代に戻っているのです。
その理由はさまざまです。

アップライト軌道は落下力が使えますが、体の回転と腕の上下の違う動きを
同時に行いますのでタイミングが合いにくく効率も良くありません。
また、フラット軌道は三軌道が同じ方向に動くので効率が良いのですが
体への負担も大きくなります。

車のエンジンの構造を考えてください。
ピストンエンジンはピストンの縦運動を回転運動に変換されています。
ところが、ローターリーエンジンは最初から回転なので
効率が良い動きとなっています。

トップの位置が高いということは、それだけ縦運動が大きくなるので
ピストンエンジンのようであり、低い位置からだと肩も手もヘッドも
ほぼ同じ軌道で動くために、無駄が少ないローターリーエンジンなのです。

ただ、どちらが良いのかは比較することが非常に困難で
時代の流行とも、個人の好みとも、そしてスイング理論の違いで
多くの人はいろいろな事を試しています。

現在はタイガー打法が主流ですので、90年代は高かったのですが
その当時の中期の打法とは違って、かなり後ろに上げていました。
シャフトも飛球線上後方から見ると、中期の打法は立っていたのですが
タイガー以来はフラットになり、後ろから回って来るようになりました。

見た目にはタイガー打法の方がきれいなので、ほとんどの選手は
後ろの低い位置でシャフトがフラットになるようなトップの形でスイングしています。

追求していくと、どれ一つ証明ができないので個人の価値観と好みで
決めることになりそうです。

トップの高さはどこであれ、毎回同じ場所に上げなければなりません。
どの番手も体に対しては必ず同じ形、位置にしないと安定しません。
よほどの理由がなければ変えない方が良いと思います。
ただ、どうしても変えるのでしたら常に決まった位置に上げることです。

したがって、どこを基準にするかです。
テイクバックの軌道がどこを通るかでチェックポイントを決めます。
アドレスの位置から、理想のトップの位置まで、どこをどう通すかです。

これがその人のテイクバックの基準となりますので、その軌道を
なぞって、思った位置に上げる定着練習をします。
そしてズレた時にはそこに戻します。

最初は何度かチェックポイントで止め、軌道をなぞりながら上げますが
慣れてきたらゆっくりとその軌道で上げる練習をします。

フォームを改造したり、新しい動きを入れる時には
この二つで定着させていくと、より早く定着します。

www.youtube.com/watch?v=cTyWwD-67x4




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