2017年2月25日土曜日

伸びた左肘がダウンスイングで曲がる


Question

ドライバーでダウンスイング中に左肘が曲がってしまいます。
アイアンではダウンスイングからフォローにかけて
左肘を伸ばしたままスイングできるのですが、
ドライバーだとどうしてもダウンスイングで左肘が曲がってしまいます。

バックスイングで伸びた左肘がダウンスイングで曲がってインパクトを迎え、
フォローでアームローテーションを使って再び伸ばすという状況です。
どのようにすれば左肘を伸ばしたまま綺麗なスイングができるでしょうか?


Answer

なくて7癖といいますが、DRだけ曲がるっていうのが面白いですね。
人には色々な癖があるものです。
アイアンではどうして曲がらないのでしょうか?

恐らく今気がついただけの事で、長い間やっていたのかと思います。
それが癖となって、目から入る情報(DRかアイアンか)によって
そのフォルダーが開くのだと思います。

人によっては左肘をわざと曲げて打つ人がいます。
この方が良く飛ぶからです。
タイミングさえ合えば使えるテクニックです。
ドラコン選手などは平気でこの技を使う人もいます。

もう癖になているのであれば、そのままでも良いかも知れません。
その打法で再現性を高め、安定させれば良いことです。
ただ、反面方向性が悪いとは思いますが、どちらを優先するかですね。

もし、どうしても治したいということでしたら、
大変かも知れませんが治す方法はあります。

それは「なそりスイング」と「ゆったりスイング」です。
今までに曲げて打っていた数を超えるだけ打つことです。
ゆっくりならば肘は曲がらないはずです。

癖を抜くには、このゆったりと振ることで新しい動きを定着させたり
癖を抜いたりすることができるのです。

また、ゆったりでも肘が曲がるのでしたら、テイクバック、切り替えし、
ダウンスイングと分解し、軌道をなぞってみてください。


肘を曲げたくなる理由があります。
それはしなりを出そうとする事です。
恐らくヘッドを最短で球に落とすため、シャフトを体に巻きつけるように、
ヘッドを体の近くを通そうとする意識があるのかと思われます。

これはこれで飛距離を出す効果はありますが、
その意識を取り除くことですが、それも大変です。

このような状況になるまで、どれだけフォーム作りが大変なのか
お分かりではなかったかと思います。
このような障害にぶつかって、初めて基礎練習や基本動作の
正しい習得法の価値が分かるものです。

ゴルフはいくらでも遠回りします。
このように、どっちに行くにもまた最低3年は遠回りを覚悟しなければならず
こんなことなら最初から正しい動きを習っておけば良かったと後悔されるでしょう。

また、この肘が曲がるだけでプロのような綺麗なスイングで
プロ並みの飛距離が出るのでしょうか?
まだまだ改善しなければならない所が沢山残っているはずです。

一つ解決すると、また一つの問題が見えてきます。
それを解決すると、さらにまだ違う問題が見えてきて、きりがないでしょう。
しっかりとした基礎を習わずにプロになれたとしても、ゴルフ歴20年
の人でも模索して、スイングを日替わりのように変えている人がいます。
本人は調整だと思っているかも知れませんが、度を過ぎるとまた
その動きが定着するのに3年間ミスが出るのです。

ちゃんとした基礎を習わずに、我流で偶然上手くなっても、
欠点が見えてきたり、大きな壁にぶつからないと分からない人がいます。
いくら綺麗なスイングで、いくら飛ばす事ができても、基礎が間違っていれば
その弊害がいつまでも付きまといます。

お遊びゴルファーでしたら諦めて、
そのまま精度と再現性を高めれば良いことですが、
プロ級を目指す若者でしたら本格的に基礎から習得することが大切です。



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