2016年12月31日土曜日

スイングは縦振り?横振り?


Question

初心者です。
スイングを縦振り、横振りと分けて考えることのメリットは何ですか?
本当にそんな振り方があるのですか?
上級者の方教えてください。


Answer

まず、縦、横という表現には大きく分けて二つの意味で
一般的に使われているようです。

一つはヘッドや手の軌道が飛球線上後方から見て、より水平に近い
フラット軌道なのか、それともアップライト軌道なのかという意味での縦横です。

そして二つ目は、動作として、縦横のどちらに力を入れるか、あるいは
体感的にどちらに振っているかという感覚的な縦横です。
今回は後者に関しての内容だとしてお話します。


ゴルフはヘッドが右から左に移動して球を打つので
当然横に振っていると思われがちです。

これは右の腰の位置から左の腰の位置までの
低い位置でのスイングでしたら確かに横に移動しています。

しかし、ゴルフのスイングは肩の位置以上に上げてから下ろし、
また、肩以上の位置でフィニッシュという、縦の動きが入っています。

この両方の動きによって、地面にある球を打つことができ
決して横運動だけで打っているのではないのです。


さて、では、その打ち方なのですが、体を正面に向けたまま
スイングしたとします。
すると、完全に左右に振ることになり、これは横振りになります。

ところが、飛球線上後方を向いたまま下ろして来ると
ちょうど、真剣で竹を切る時のような縦の動きになります。

また、薪を割る時には垂直に斧を落とします。
これを横に振って薪を割る人はいません。
なぜならば、落下力を使わないので効率が悪いからです。
また、縦に振る方が力が入りやすいのです。

なぜならば人体は筋肉がそのようについているからです。
落下力を入れずとも、縦に振る動作には沢山の筋肉があります。
ところが、回転するための筋肉は非常に少ないことがわかります。

ゴルフのスイングでの縦とは垂直ではなく、立っている竹を
斜め上から真剣を下ろして切る動作に近いのですが
背面打ちの練習をすると、この動作で球を打つことになるのです。
この動作には腹筋という非常に太い筋肉と、落下力という重力によって
より効率よく、効果的な運動ができるのです。


そして、ビジネスゾーンに入ってからはさらに右手で落とし押しをしますので
ヘッドは横に動いているのですが感覚としてはこれも縦なのです。

また、左側の吊り上げも縦です。
ブランコを漕ぐ動作は縦で、横にスイングしていても
実は縦に力を入れて漕いでいるのです。

体は左に倒れそうになって、あわててそれを食い止めるかのごとく
くるっと回ってしまうので、回転するという感覚ではなく、転ぶときに
手をつくような条件反射で回転してしまう、という動きになります。

したがって、実際にこの振り方で振ってみると、本当に縦なんだ!
と多くの方がいいます。
むしろ、もっと近い表現としては「Vで打つ」になるかも知れません。

Uで打つのが横振りで、Vで打つのが縦だということです。
手はVに近い動きで落とす感覚がありますので、実際には動画には出てきませんが
体感としてはこの縦とかVをいう振り方をすることでよりHSを上げることができるのです。

このように、人体構造的にも、重力を利用するという意味からも
スイングは縦で振った方が数段上のパワーを出せるということなのです。



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