2016年12月30日金曜日

ロスのないスイングとは?


Question

ゴルフスイングでロスなく飛ばせるスイング、
または自分の持ってる力をボールに伝えるスイングの
アドバイスをお願いできますでしょうか?

人並み以上に力はあるかと思うのですが、
同組のおじさんらと然程距離が変わりません。
相当スイング時、握力が入っており、よく親指の皮が剥離することがよくあります。
スイングテンポも相当早いかと思います。
前傾姿勢を意識することと、
トップで止めるような意識を試しているのですがなかなか上手くいきません。
宜しくお願いします。


Answer

力はほとんど使わずに300Y飛ばす事が可能です。
それを証明してくれたのが2016年の再復帰ラウンドのタイガーでした。

スイングは力よりも、重力と張りを利用することがまず基本です。
基本動作には体重移動や自然落下などの重力を阻止せずに
最大に地球の重力を利用するという効率の良さが要求され、体を弓にして
その弓によるバネを使い、柔らかさとしなやかさのムチの動きを利用し、
また、ブランコを漕ぐような勢いを付けるだけで、ほとんど力を使わず、
エネルギーをタメて一気に放出して打つことができるのです。

この基本動作での飛距離はほとんど筋肉がない人でも出せることで
女性や高齢者でも、若い男性が力だけで振ったよりも飛ばすことが可能です。

この基本動作には縦振りや吊り上げなどの動きも必要ですが
この効果を発揮するには、それなりの体の使い方と形を覚える必要があります。
これがフォームという空手でいう型です。

この型を習得することによって、最も効率の良いスイングができる素地ができます。
無理な動きや重力に逆らう動きは効率を下げるだけです。
勝手に振るとこのように効率が悪い動きになるので、飛距離が出ないのです。

また、レイトヒティングやクラブの引き寄せなど、体の近くで回転させる動作で
ほとんど力を必要としないベストなタイミングをつかめば
体に優しい揺ったりとしたスイングができるのです。
これは慣性モーメントという、回転する物は軸に近いほど少ない力で速く回転する
という原理を利用した基本動作です。

この基本動作には飛ばしの技術はほとんど入っていません。
筋力を必要とする動きや、飛ばすための技術はその次の段階です。

タイガーは2016年に復帰する直前のインタビューでは
キャリーで300Y飛ぶと言っていました。
復帰初戦のスイングでは8割で確かにその距離を出していましたが、
見たことがないほどの揺ったりした6割スイングでも、基本動作だけでランを入れて
300Y近く飛んでいました。

小柄なマキロイでも、トップクラスの飛距離が出せるのは
この基本動作がマスターできている上に、力を入れた飛ばしの技術が入っているからです。
まずは、効率の良いモダン打法の基本動作を習得されることをお奨めします。





0 件のコメント :

コメントを投稿