2016年12月18日日曜日

外人選手は球との距離が近く見える


Question

アイアンのスタンスに関して
ボールとの距離はどれくらいが最適でしょうか?
アイアンは番手が小さくなるにつれてクラブが長くなるので、
番手が小さいほどボールとの距離が遠くなるのは理解できます。
ただ、タイガーウッズやジョーダンスピースなどのスタンスを見ると、
番手によってボールとの距離に違いはあるものの、
総じてボールとの距離が近いように感じます。
近いほうが良いのでしょうか?

個人的には遠いほうが遠心力を活かしたスイングが出来るように思います。


Answer

球との距離は軌道角できまるので
アップライト軌道は近く、フラット軌道は遠くなります。
アップライト軌道は落下力を多く使え
フラット軌道は筋肉の回転力がより使えるようになります。

また、一般的にはアップライトは方向が良く、フラット軌道は
飛距離を出すのに有利だとも言われています。

欧米人の写真などを見ると背が高いので球の位置が近く、
前傾が寝ているのでフトコロの空間が十分にあり、右肘のスナップが使えて
FWウッドでもダウンブローで打つことができるのですが
背の低い人が長いシャフトのクラブで球を近くするために前傾が立ち、
フトコロのスペースがなくなり、右肘がフトコロに入らずに右腰でぶつかり
リリースポイントが右になりがちでハンドファーストで打てなくなるか、
右腕が効率良く使えなくなってしまいがちです。
しかも、後ろから見ると立ちションしているように見えるのです。

球の位置が遠いと当たらないと思っているゴルファーが多いようですが
当たらないのは球の位置ではなく、シャフトの長さです。
42インチよりも、45インチのDRを打つことのほうがよほど
球は遠くなるくせに、それは一切変えようとしていません。

背の低い人でも45インチを打っているのですから
アイアンの位置がいくら遠いと言っても、すべてそれ以内の距離で
心配するほどのことではありません。

それでも神経質に近くしたいのでしたら、シャフトをすべて短くした方が
前傾もしっかりと取れてフトコロが使えるので、昔のセッティングに調整
した方がよほどミート率は上がります。

ただ、番手ごとの前傾角を適正にし、背骨と腕の角度、アームシャフト角を
どの番手も同じ角度にすることで、自然に球の距離は決まります。
背の高さと手の長さで、全く同じセットアップでも球の距離は違ってきますので
十分なふところのスペースがあり、また、ショルダープレインが
できるだけ縦になる前傾角度にし、三軌道を一面化できる
フォームにすることの方がより重要性が高いのです。

どんな距離でも、どんな前傾角度でも打てる事は打てます。
球の距離がそれに伴って変わりますが、定着すれば安定もするのです。
クラシカル時代と中期ではヘッドの軌道はかなり違っていました。

そこで何を最優先するかです。
アップライトでもフラットでも飛距離は対した差ではありません。
その差は脚などの使い方でいくらでもカバーできます。

となると、結局安定さえしたしまえば流行や好みは別として
あまり気にする必要はないのですが、もうひとつどうしても
考慮しなければならないことがあります。

それは軌道は常にズレまくるとういうことです。
日替わりでズレますので、全く同じ角度で3年振らないと本当の意味での
安定にはなりませんので、人によっては3年しても安定しないのです。
また、プロでもズレますので調整が必要なのです。

その基準がチェックポイントとして、ヘッドの軌道がズレていないかを
毎日、調整する必要があるのです。

これがないために、大きく崩れては球との距離が変わり、前傾が変わり
手の軌道が変わっても分からなくなってしまうのです。
まずは球と自分との距離を一定にすることが最重要で、これは
人によって違います。
背の高さ手脚の長さ、クラブの長さによって違うからです。

番手を替える度に球との距離が変わりますので
それを正確に測って毎打練習しないと、軌道は安定しなくなります。
この問題を解消したのが臍グリップです。

お臍にグリップエンドを当ててクラブを水平にし、そのまま
両腕を伸ばして前傾をすると、その番手の距離がわかります。
その位置に球を置き、振った時にそこに戻ってくるスイングをすること
そしてすべての番手で同じスイングができるようにしてください。






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