2016年12月1日木曜日

フェードボールが持ち球!?


Question

ゴルフってフェードボールが持ち球のほうが絶対いいですよね?
正直 ドローもフェードも飛距離はあんまかわらん。
ただフェードのほうが狙った所落とせる。


Answer

この短い文章の中で我流思考が4つも含まれています。
一つ目は持ち球説です。

人間はゴルフをさせると、ほとんどの人はフェイドになります。
これは体の回転で打つと思い、トップに上げてから
肩の回転でクラブを引っ張って来て横振りするからなのです。

この時に肩が先に回わるのでアウトイン軌道になります。
この癖が治らないので、プロでもインストラクターでもストレートが
打てない事を正当化するために、この持ち球説ができたのです。

左に引っ張ってから大きなカーブを描いて中心に戻ってくれば
結局は2打目は同じ位置から打つので、それで良いと思い込んでいるのです。

ところが、狭いホールで、しかも左側が林の壁になっているところで
420Yあるパー4だったとしたら、刻むんでしょうか?
どうやって左の木にぶつけずに280Y先のFWに戻すのでしょうか?
このフェイドという癖球しか打てない人は、この様なホールでは
まともにプレーできないことになります。

また、FWが左から右に傾斜していて、カチカチな設定があります。
一番左に落としても右のラフに流れてしまい、もっと左を狙うと
左のラフから落ちて来なくなるのです。
ドローで打って、傾斜にぶつけてFWに止める事ができないのです。

彼らはそれを「相性が悪いコースだ」、とか「手入れが悪い」と言って
行かなくなるので、ビジネスコースでは左の木を切り、傾斜を取って
初心者でも良いスコアが出るように改修するのです。
これが日本のレベルを上げない一つの原因でもあるのです。


そして、「フェイドが絶対良い」という根拠は何でしょうか?
これが二つ目の我流思考です。
誰がフェイドが良いと言ったのでしょう?
多数派だからですか?
みんなで渡れば怖くない原理ですよね。


三つ目は飛距離が変わらないという勘違いです。
プロは280Y出る3Wで、260y、270Y打つ時に
インテンショナルフェイドで距離を短くしているのはご存知でしょうか?

フェイドは高く上がる分、飛距離は短くなり、またその分
ランも短くなるので、わざとフェイドにしてグリーンヒットして
グリーン上で止めます。


4つ目の間違いは狙ったところに落とせるからフェイドがいいという主張なのですが、
これは単に質問者さんがフェイドに慣れているというだけの話で、
ドローしか打てない人はドローなら狙ったところに落とせると言うでしょう。

このように、我流のゴルファーは原理も理論も自分に都合の良い物で固め
好き勝手に思い込んでいますので、山頂には向かっていないと言う事なのです。
低い山の周辺をぐるぐる回っているだけで、上には登っていません。

診断や修正技術もなく、何が正しいのかすら分からずに
ただ闇雲に打つだけでは遠回りどころか、まったく違うところに
行ってしまいます。

せめてスイング理論だけでも我流やジャンク理論から抜け出し
世界のトップを行く理論を勉強していただきたいと思います。




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