2016年11月11日金曜日

トップのクラブシャフト位置とスイング改造について


Question

ゴルフ歴20年、アベレージ88くらいです。

スイング改造中です。
習い始めの頃、スイングトップのクラブシャフトの位置は頭と肩の間に収まるように、
肩から外に出てはいけないと習いましたので、
今までのスイングはテークバック時、シャフトが腰を過ぎたあたりから
真っすぐ上に(垂直に近い)上げて肩の内側に収まるようなトップでした。

石川遼のドライバースイングを後ろから見ていると
トップのシャフト位置が少し肩から外に出ていることに気づき、
スイングプレーンを輪切りにすると綺麗な一直線
(自分のは上の方で少し角度が曲がっている感じ)になってました。

スイングプレーンが一直線になるように振った方が
簡単に振れるのかなあ、と考え今スイング改造中です。

肩から外に出るトップは少し違和感がありましたが、
練習しているとうまく打てるようになり飛距離も10ヤード程度伸びました。
このスイングに変えようと思ってます。

まだ、コースで打ってないですが、このスイングに問題あるでしょうか?


Answer

打法に自信のない典型的な迷えるゴルファーさんですね。
これが20年経ってもまだスイングが安定していない原因なのでしょう。
あるいは安定させる方法を習得しておられないのでしょう。

古い打法を習っておられたのですが、最近の進化した打法を見て
その違いが分かったので改造したくなったのだと思います。

このような無駄をなくすために、何をどう習うかをまず念頭に置いて
ゴルフは習得するものだと認識してください。

何をというのはどんな打法、どんな技、どんな理論で、どんな
スイングを教えているかを良く知ることです。
そして、その内容がご自身の求めることであるならば、それを
どのように教えているかによっても習得期間が違ったり
消化期間や納得度が違って来るものです。

質問者さんのスイングはいわゆるオーソドックスな打法で
安楽選手や福嶋選手のような、トップで前に手が回って来るような
手の軌道が曲がったスイングのことだと思います。

また、石川選手はクラシック時代や現在の
一面上を行き来する効率の良い打ち方なのです。

中期の頃の軌道は縦になり、ヘッドがクロスに入るようなトップで
手は耳と肩の間という打法が欧米の主流でした。
年配の方達は当時のスター選手の真似をしており
ほとんどのレッスンプロもその打法を基本として教えています。

ところが、それから30年経った現在は、世界の主流は
タイガー打法になり、トップの位置や形はベンホーガン時代の
フラットでしかも、三軌道が一面化したフォームに戻ったのです。

もちろん、下半身の動きは全く新しい効率の良いパワフルな動きなので
新しい打法は飛距離が伸びて大きく進化していますが
日本ではまだ30年前の打法が主流です。

中期のインサイドイン打法は曲がった棒で球を打つようなもので
やはり最新の真っ直ぐな棒で打つ打法がより効率が良いことですが
20年の癖を治せるのかが大きな焦点となります。

20年間掛けて定着させてきたトップの形を変えるのは
並大抵なことではありません。
プロは仕事ですし、練習時間もありますのでやりますが
それでも3年間は使い物になりません。

これまで20年掛けて定着していない練習方法で新しい打法を練習しても
恐らく同じように20年後も定着していないと考えるのが妥当です。
打法以前に定着する練習方法を習得するべきかと考えます。
定着していればシングルになっているはずです。

ほぼ定着しているトップの形を、我流で改造するのは
ほとんど不可能に近い成功率だと思います。
一度崩して、また一からやり直すだけの強い気持ちと意欲がある事、
そして定着できる練習方法を習得すること、また、改造するなら
そのフォームを正しく習得することの3つの条件を満たせますか?

恐らく改造は途中で断念することになるかも知れません。
また、改造して成功し、20年経ってもスコアは今と同じになるだけかも知れません。

打法を改造するのではなく、むしろ3年で定着させられる定着練習の方法を
習うことがまず先決で、パー山からバーディー山のゴルフ内容にすることで
スコアアップし、迷いを打開することができるかと思います。



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