2016年11月10日木曜日

OBを出さない縦振りとは


Question

ゴルフを始めて五年が過ぎました。
ドライバーでいつもOBを連発してしまいます
ドライバーを練習をしてもなかなか上達できません
真っ直ぐにOBを出さない曲がらないスイングにするには
どんなスイング理論があるか教えて下さい。


Answer

真っ直ぐに打てるのは、ある条件が一度に揃った時だけです。
出球が真っ直ぐで、ストレート球を打つにはヘッドの軌道とフェイスの向きです。

フェイスも軌道もスクエアならば、打球は真っ直ぐに出る
ストレート球になるはずです。

スライスはフェイスが開いた状態で当たっているからですので
フェイスを閉じれば良いのです。
非常に単純なことなのですが、実はそれが大変なのです。
しかし、タイミング良く縦振りができればちょうど良い閉まり方をします。

フェイスが開いて当たる原因はいくらでもあります。
ただ、5年のゴルフ歴のある方ですから、ある程度限定されるでしょう。

ヘッドが暴れていたり、軸がブレている初心者とは違って
ある程度動きが一定になっているはずです。

ところがこの時期にはまだ気がつかない点があります。
ひとつは速度です。

スイング時は通常手の速度は意識できますが、中級以下のゴルファーは
ヘッドの速度まではほとんど感じ取れません。

手の速度が上がるのにヘッドの速度が上がらないので
いわゆる振り遅れ状態になるとフェイスが開いたままインパクトとなります。
したがってリリース速度が遅いのに対してスイング速度を落とせ
というのが一般的な指導なのですが、それでは飛距離が伸びません。

ここでは逆にリリース速度を上げる方法を整理してみます。
OBというのは恐らくスライスだと思います。
このほとんどの原因は横振りをしているからです。

横振りとは肩の回転によって左手で引っ張って来る打ち方です。
ヘッドが右横から左横に移動する打ち方です。

それに対して縦振りとは、右斜め上から球に向かって縦に落としてくる打ち方です。
これは薪割りを考えればすぐに分かります。
横に薪を割る人はいません。

重力を使い、力の入りやすい縦の動きで割るので
あの重い斧で太い大きな木が割れるのです。

この動きでゴルフをします。
スイングというとブランコの横揺れを想像するので
ほとんどの人が横振りをしてしまいますが
実は振っている本人は縦に落としている感覚です。

テイクバックで飛球線上後方を向いたまま左横に縦に落とし
ぎりぎりのところで肩と腕を一体にしてリリースすると
縦振りのレイトヒティングができます。

ヘッドは引き寄せてできるだけ体の近くを通し、Vの字を書く動きで
右肩上から左腰横までバンプの直後に下ろしてきます。
そして腰の辺りから初めて肩を回転させるようなレイトヒティングの動きで
腰、肩、リリースのターンを一度に行います。

この動きによってヘッドは一気にリリースされ、その動きにさらに
右手で捻り突き刺しをして重量を上げます。

左脚を伸ばす吊り上げ効果と、左手首による引き上げ効果も入って
リリースはさらに加速されます。
大胸筋を使った合掌の力はほとんど使わずにリリースし、
落とし押しとさや抜き動作でリリース速度をマックスにします。

このリリースの速度を上げることで、ある程度スイング速度が上がっても
フェイスはスクエアに戻ります。
振り遅れはリリース速度が遅いからですので、このリリースの効果的
かつ効率の良い技術を取り入れて修正されるとスライスはなくなるはずです。

あとは定着と安定です。
条件反射的に体がこれらの技をすべて出せるまで反復し
精度を上げて完成度をさらに上げましょう。



0 件のコメント :

コメントを投稿