2016年10月23日日曜日

インパクト時の体重配分は?


Question

ゴルフのドライバーのインパクトの時の左右の足の
体重配分はどれくらいがいいのでしょうか?

私の場合おそらく右足2左足8くらい 
右足のかかとは少し浮き始めています。
ひっかけの出る原因はここにあるのかもしれません。

インパクトではまだ右6左4くらいの意識が正しいのでしょうか?
体重移動はインパクトのあと右肩に引っ張られて
左に回転していく位の感覚でいいのでしょうか?

アイアンも同じ感覚でいいのでしょうか?
アイアンの体重配分はまた違ってくるのでしょうか?
以上 よろしくお願いします。


Answer

右足体重で打て、いや、左足体重で打てと
様々な憶測でスイング理論を展開している人がいますが
雑誌やDVDなどの指導では、まともな答えは見たことがありません。

アドレスではDRの場合、最初から右に6割近くを乗せておきます。
そして、トップでは右に90%乗せます。
しかし、そこから左に体重を移動し、一旦は左に重心がほぼ乗ります。
これは吊り上げ動作で左脚の外旋から伸ばす時で、その直後に
右脚の蹴りやツッパリによって再び右にほとんど乗ります。

ツッパリはインパクト寸前からですが、蹴りはバンプのタメで右足のかかとを上げ
引き落とし、落とし押し、そして押し込みの三段に活用しますので
蹴っている瞬間には右に100%乗っている人もいます。

体勢は右から左という単純な動きなのですが、両足に体重計を置いて
片足ずつ乗せてスイングすると、どちらにどれだけ乗るかが分かります。

アドレス時はほぼ真ん中、トップで右、ダウンスイングで左、インパクト前から右
そしてフォローで左に二往復します。
したがって、インパクト時だけを限定していうならば、ツッパリも蹴りも、
どちらも9割右ということになります。

この9割右というのを勘違いし、じゃあ、体重は右に乗せて
そのまま体重移動しないで右のまま打てば簡単だ!と
その場で回転すれば良いという枝葉理論が出現し、右側にひっくり返りそうになったまま
反り返って打つ打法が出てきました。

これはティーアップしていてアッパーに打つ場合には良いのですが
打ち込んでバックスピンが掛け難くなりますし、体重を球に乗せられません。

引っ掛けは体重が左に移動していないまま回転した場合も起きますし
これは体重というより、体勢というか体の位置(手の位置)にあります。
「その場で回転」とかを意識すると体の回転が止まって引っ掛けやすくなります。

体重移動がインパクトの後という発想も面白いですね。
まあ、多少はありますが、打つまでは右に9割で、打った後に
移動し始めるなどというのでは、むしろ重力に逆らって非効率です。

反り返って体勢を整える、いわゆる起き上がるために勢いで移動するのではなく、
打つために体を使うのですから、体の動きが先でクラブが後から動くのです。
むしろ体の位置的にはほぼ完成された位置でインパクト、体重的には
まだ右にのったままというのが最も効率の良い打法です。


世界はいろいろな打法が出現しては消えています。
一番多発するのが日本かも知れません。
基礎がもともとない国ですので、独自の勝手な考え方から
多種多様なジャンク理論が横行しています。

低劣なスイング理論、邪義に惑わされることなく
正統派の王道を追及していただきたいと思います。




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