2016年9月13日火曜日

方向が定まりません


Question

ドライバーは極端なスライス、アイアンではドライバーよりマシですが
右に吹けてくボールが出ます。
右に出る球が殆どですが、極端なひっかけボールが出てしまうこともあります。
理想としてはドローボールの球筋打ちたいのですが、
極端なフックボールしか出ません。


Answer

症状から診て、まず考えられることはインサイドイン軌道が
きつ過ぎることと、クラブの返しが足りないことです。
ドローを打とうとしてデンデン太鼓でインアウトに振ると
このような球が出ることがあります

また、HSにもよりますが、シャフトが柔らかかったり、
長過ぎると右に出たりスライスしたりすることもあります。

道具に問題がなければ横振りが原因かも知れません。
横振りとはヘッドが遠回りし、右から左へ回転と共に
ヘッドを移動させて打つ打ち方です。

手打ちのゴルファーはほとんどがこの打ち方ですので、
力の入れる場所と、タイミングの合わせ方を習得する必要があります。

これは単純にフックグリップで握れば簡単にその場で治る事もあるのですが
今度はフック球が出て止まらなくなります。
恐らくそれが原因で極端なフックが出ているのかも知れません。

基礎はスクエアグリップですので、左手の人差し指と中指のくるぶしが
見える程度で、親指は自分から見て真上に置くようにして
出球方向はそれ以外の部位で調整します。

これが教科書で、根本的な解決をするフォームですので
応急処置でストロンググリップにしている人は、
根本から修正していくことが大切です。

真芯に当たってどフックが出る場合はほとんどが
このグリップが原因です。
ただ、ヒールトップで引っ掛けている場合には
単に力んで横振りのままヘッドが浮いて外回りをしている可能性もあります。

さて、振り遅れの調整ですが、まずヘッドを縦に振ることが必要です。
薪割りをイメージしてください。
横に斧を振って薪を割る人はいません。
両腕を上から落とす力は、横に振る力の数倍はパワーがあります。

肩を開かずにまず縦に落として来る動作は引き落としという技術で
その際に左手のグリップは緩々にしておくと、ヘッドが体の近くに引き寄せられて来ます。
これが引き寄せという技術で、切り替えしの反動も使って引き寄せます。

ヘッドは体の近くを通るほど速く落ちてきますので、腰の辺りからは
両手でリリースしてヘッドを返します。
この返す速度と腕が回転する速度がピタリと合うように
タイミングを合わせるとスライスが止まります。

要するに、手を横に振ってヘッドが後からついてくる振り方ではなく
手は縦に振って横移動の距離を短くし、ヘッドは体の近くを通すことで
HSが上がることで振り遅れの調整が自然にされるのです。

この引き寄せと縦振りの二つで手の移動速度とヘッドの回転の速度が合うのです。
感覚としてはVの字で打つ打ち方、シャフトを体に巻きつけるような動き
ヘッドを最短距離で球に移動させる、などの表現でこの縦振りは説明されています。

グリップや姿勢、アドレスやアライメントなどの基礎をもう一度見直して
より効率的な振り方に改造されると良いと思います。




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