2016年8月5日金曜日

左足を踏み込まない理由について


Question

先日、ゴルフのレッスン番組を見ていたら、
「左足は踏み込んではだめです。その理由は・・・。」と、
大事なところで電話がかかってきて、聞き取れませんでした。

私は、今まで左足を踏み込んでスウィングしていたので、
この聞けなかった理由が気になって仕方がありません。
左足って、踏み込んじゃいけないのですか?


Answer

左足の踏み込みとは、切り替えしでの事だと思います。
ダウンスイングに入る時に体重を移動して、球に体重を乗せることで
飛距離が出るのですが、その時に左の踵を上げておき、着地するという
フォームが中期のころ流行していました。

このカカトを上げてから着地することを「踏み込む」というのか、
あるいは上げずに体重だけ左に移動してジャンプの前の沈みをいうのか
定かではありませんが、いずれにせよ、その解説は体重移動するな
という打法だと仮定してお話をいたします。

最近目立つのがこのリバースピボットで打つ打法です。
テイクバックで右に体重を移動するが左に戻さない形と、体の中心を軸として
あまり体重を移動せずに、その場で筋力によって回転するというフォームです。

欧米選手の中にも反り返りが大きく、行き過ぎた Behind the ball で
打っている選手もいます。
21世紀はアスリートゴルフに進化し、筋力が増えて来たので体重はあまり使わず
力による回転で飛距離を出すという打法です。

これはひとつには、球の位置を右足踵前と固定した場合、
長尺にされたDRは42インチ時代と同じ場所に球を置いているため
どうしてもプッシュアウト気味になる事でインパクトの体勢が変わってしまった
ということがあります。

通常、アイアンなどの短い番手では球は真ん中で、徐々に長くなるに従って
左に置くのが現代の主流ゴルフ理論です。

しかし、現在のクラブでは、昔の42インチで左足の踵ですので
3インチ長いクラブは番手でいうと、マイナス6番ということです。
また、球の位置でいうと、数cm左に置いて初めて真っ直ぐに打てる原理なのですが
昔と同じ場所に置いているがために、その分自分が反り返ったり、右体勢で打つなど、
フォームを崩して調整した打法なのです。

メーカーから45インチを強制されらプロでしたら、これが苦肉の策で
自分が動いてシャフトを短くして、真っ直ぐに打つという
器用なことをすることができます。

これでは3インチも長くした意味がありません。
だったら、球の位置をもっと左に置けば良いとしたプログループもいて
左足のつま先前に出して軸を固定し、しっかりと体重を移動して球に体重を乗せて
本来のフォームで打つというものです。

また、体重移動するとプッシュするために、体重移動せずに
打つ欧米の選手を見て、新しい打法だと取り入れたガラ系打法も
同じように踏み込みをせずにその場で回転し、落下力や
筋力によって速度を上げる打ち方を開発しています。

恐らく、TVの解説はそのガラ系の理論の説明ではないかと思います。
体中心軸なので初心者には自分の目の位置が変わらないので簡単で
体重移動が苦手な人にも人気があります。

しかし、効率が悪く、筋力のない人には飛距離がでないばかりか
若い時にしかできないスイングです。
しっかりと踏み込んで、体重を乗せて打つ方が効率が良く
筋力が少なくても、また衰えてもできる打法です。

また、ただ単純に、中期の頃は左足の踵をトップで上げて
切り替えしで踵を着地させるという打法でしたので、それは古いのでやるな
という人もいるかと思いますが、必ずしも古いから悪いとは言えません。

踵を上げようが上げまいが、あまり違いはありません。
それよりも、もっと重要な軌道や軸を固定する方に専念したほうが
精度や定着安定度という完成度はかなり上がるはずです。





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