2016年8月20日土曜日

フライヤーかドロップか?!


Question

ラフから打つ際にフライヤーかドロップ
どちらになるかよくわかりません。

以外に沈んでると思って打ってみても実際はフライヤーになり
グリーンをオーバーしたり ドロップだとわかっても
上手く打てずシャンクしたりします。


Answer

アイアンなどでダウンブローに打つと
フェイスの溝によって球にバックスピンが掛かります。

これによって風を切って吹き上がり、高さが出て
ふんわりと落ちて、スピンによって止まり易くなったり
バックスピンで戻ったりします。

この際に溝が草によって埋まってしまい、抵抗がなくなって
スピンが掛からなくなる症状をフライヤーと言います。

この溝を埋める草かどうかを判断することが難しく、
フライヤーが掛かるかどうなのかが判り難い事があります。

ラフが深いと逆に芝の抵抗が強く、ヘッドが失速して
しっかりミートしても飛距離が出ずに、またラフに落ちる
といういわゆるチョロ的な球が出ることがあります。

したがって、ラフでは極端に飛距離が出ない場合と、
通常の飛距離よりも飛び過ぎてしまう場合の両方があり
クラブ選択が非常に困難なことがあります。

まず、どちらに転がるかは草の濃さと深さを診ます。
芝が濃く、深く真上から見ないと分からないほど沈んでいる場合、
ヘッドが球に届くまで相当な量の芝がヘッドと球の間にある時は
本来の飛距離は出ません。

ヘッド速度は草の抵抗に負けて落ちショートします。
芝が厚く、重い場合にはチョロで10~20Yしか飛ばないこともあり
グリーンまでのクラブは使えません。

芝の抵抗で距離が短くなるので、番手の長いクラブを使う人がいますが
これは逆効果になります。
それは長いクラブほどヘッドが軽い事、長いクラブほど押し込みができず
入射角もより多く芝を挟む角度で、しかもフェイス面が立っていて
より芝の抵抗を受けやすいからです。

この場合はSWなどの鋭角に草を切りながら入っていくようなクラブを使います。
ヘッドができるだけ重いことで芝の抵抗に強く、短いほどミスが少ないからです。
したがって、FWに出すだけと計算し、その次のショットでピンに近づけます。

また、球は沈んでおらず横からでも見える状態でも
芝の茎などの太い物が数本噛むような場合、あるいは
その太い茎が枯れていて細くても硬い場合などは、溝を埋めてしまい
フライヤーになることがあります。

ファーストカットなどの短いラフや、シーズンオフや生えそろっていない場所など
フェイスと球の間に4~5本程度硬い茎などが挟まると
バックスピンが掛からなくなり、回転がないので吹き上がらずに飛び過ぎてしまいます。
また、回転がないので落ちてから余計に転がって
キャリーもランも両方とも出てしまうことがあるのです。

ただ、プロが見てもどちらに転がるか分からないギリギリのケースもあり
場合によっては球を右に置いてコントロールショットで打ちます。
最初からバックスピンを掛けない打ち方で打つと、飛距離の誤差が少ないので
ランはやはり計算し難いのは同じですが、キャリーの距離は計算が楽になります。

ショットが安定し、いつも同じ距離が打てるようになることが先決で
芝の抵抗があるという印象から、普段よりも力が入って
飛びすぎてしまうこともありますので、
このような状況を何度か経験して覚えるしかないでしょう。




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