2016年7月5日火曜日

ハンドアップからハンドダウンに構えを変えた


Question

長年のハンドアップからハンドダウンに構えを変えて、
短いアイアンは球が高く距離も出るようになりましたが、
長いクラブはテイクバックからトップまでの違和感が大きく、
打球が左へ引っかかることが多いです。

手を低い位置に通す意識は間違っていないとは思うのですが、
真逆のスイングをしている違和感があり、これでいいのかと思ってしまいます。
20年かけて身に付いた自己流スイングは変えられるのでしょうか?


Answer

ハンドダウン、ハンドアップはスクエアに対しての用語です。
ではスクエアなアームシャフト角は何度なのでしょうか?

これは基本中の基本で、まず最初にクラブを握る人が習うことですが
クラブを握って直立し、グリップエンドをお臍に当てて、両手を伸ばした時
にできた角度がその人のスクエアなアームシャフト角です。(下写真)

この角度は人によって微妙に違いますが、どの番手も同じです。
これによって長い番手は前傾が浅く、短い番手は深くなるだけです。
この基準から見てそれ以上にアームシャフト角が180度に近いのがハンドアップで
より90度に近いのがハンドダウンです。

インパクトでアームシャフト角を伸ばす打ち方では、その伸ばした形でアドレスし
そこから始動することによって、アドレスの再現になってシンプル化できている
とする理論はありますが、その逆は聞いたことがありません。

アドレス時にハンドダウンで握ってアームシャフト角を140度くらいにしたとすると
球の位置を近くするか、前傾角を深くしてスタンスするようになります。
ところが、以前と同じトップの位置だとそこに戻って来ないために
軌道を変え、トップの高さを変え、なんとか当たる位置を試行錯誤して
今までに積み上げてきた安定した軌道を崩してしまっている可能性があります。

手が低い位置を通すとはアドレス時のアームシャフト角のまま打つということでしょう。
インサイドイン打法はそれが基本です。
極端に考えてみてください。
たとえばアームシャフト角を90度ほどにしたまま打ってみてください。

はい、打てませんよね。
90度や100度ではアドレス時のアームシャフト角をほぼ再現できません。
アドレスで140度でもそれをキープするのが難しいのです。
スクエアが160度だとするとインパクトではどうなのでしょうか?
遠心力でこの角度は伸びようとして、最高角度は180度です。

リゾートスイングならこの160度をキープして打てるでしょう。
しかし、300Yを超える超高速スイングでは思い切り伸びようとします。
これを無理して160度をキープしようとするのにも限界があるのです。

ジェイソンデイやリッキーファウラーなどはインパクトで180度に伸ばしています。
超高速時代にはこのうち方が無理のない、効率の良い打ち方だからです。
インサイドイン打法でフルアンコックせずにアームシャフト角をキープしたまま打つのは
遠心力に負けて誤差が生じ易くなるということです。

何をされようとしているのか良く理解できないのですが
軌道を崩せばまた最初からやり直しです。
小さくまとまっていたとしても、完成度が高い方がスコア的いは良い場合もありますので
打法を変える必要があるのかどうか、その辺から考えて、さらに遠回りしないことです。

この試行錯誤が致命傷になることがあります。
迷いの迷路に入るのです。
基本通りにやらないと、いくらでも遠回りするのがゴルフです。
その原理を無視した新打法を開発しても意味がありません。

素直にそして謙虚に先人のノウハウを勉強されてはいかがでしょうか?












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