2016年6月20日月曜日

アーリーコックは悪と考えてました


Question

ゴルフスイングにつきまして、キャリアが長いですが、スイングに悩み、
最近グリップを握る癖を柔らかくにぎり安定してきました。

ただコックが出来てないと言われ、スイングスタートからゆっくり
肩を回すと同時に早目にコック入れ始めたら、抜けがよくなり、
飛距離も出て方向も良くなりました。

私はアーリーコックは悪と考えてましたので、この方向でスイング作って良いですか?


Answer

アーリーコックがなぜ悪なのでしょうか?
また、いい加減な営業キャッチに騙されているのではありませんか?

正統派の基礎や理論を真っ向から反対して注目を浴びるという手口が
ゴルフ界にもあります。

ビタミンCの摂取によって活性酸素の消去に貢献しているという
ノーベル賞を2つも取ったビタミンC博士の理論に反論し
雑誌社などから大金をもらって書きまくった人間がいました。

この正論であることを攻撃した記事は非常に興味があって、記事としては
美味しい材料なのですが、これを読んで惑わされる庶民にとっては
そちらの害毒の方が恐ろしいのです。

アーリーコックのレイトヒティングというのは40年も前に唱えられてきた理論で
これによって多くの選手が飛距離を伸ばしています。

クラシカル時代にはヘッドは後から上げられて、トップで手を追い越して
一度跳ねてから降りてくるという動作で打っていました。

これに対して、中期頃にはその跳ね返りをなくして、より正確に
タイミングを合わせるという、より方向性を重視した打法へと進化したのです。
これらは何を優先するかというだけで、どちらも間違いではありません。
まして、悪だとか邪道だとかという分類ではないのです。

昔は試合では絶対にするなと言われていた技法でも、現在は
世界のトップ選手達がやるようになっていたりしますので
打法や時代によっても変化していることを考えると、アーリーコックは
それなりのメリットがあって現在に通じる動きだということが言えるでしょう。

超高速時代にはテイクバックの速度はダウンスイングに匹敵します。
上げる速度が速いとそれだけワインディング効果が得られます。
これによってより正確でブレ難い軌道を作り、よりパワーが出ますので
モダン打法は昔に比べてスイング速度自体が速くなっているのです。

これは早くヒンジすること(アーリーコック)によってクラブの体感重量が減るからです。
軽く上がるので効率が良く、速く上げられるのです。

ただ、問題は腕で上げようとすると肩が回らなくなる危険性がありますので
しっかりと胴回りの筋肉で肩を十分に回すように注意が必要です。







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