2016年5月20日金曜日

Rの振動数を教えてください


Question

三菱 クロカゲ ブラック フレックスRの振動数を教えてください。


Answer

クラブの振動数とは、ヘッドが着いた状態でグリップエンドを固定し
水平にした状態でヘッドを押し下げて放った時に
1分間に何回上下往復したかの数値で表します。

これはクラブその物がどれだけしなるか、どれだけ柔らかいのか硬いのか
を知る上において非常に重要な基準となるものなのです。

また、シャフトの太い側を固定し、水平にして
先に錘をぶら下げて、どれだけ曲がるか、どれだけしなって錘が下がるか
でシャフトだけの柔らかさ、硬さを調べる方法もあります。

ヘッドは同じドライバーでも重さがそれぞれに違います。
昔のパーシモン(柿の木)時代には400g程度、そして現在のデカヘッドは
300gないほど軽量化されているのです。

この30年間の間にヘッドの大きさが240cc程度から460ccほどに変わり
シャフトは43.5インチから45~46インチと長くなって、そのために
軽くして振った時の感じる重さを同じにするために、ヘッドを軽くして行ったのです。

木からメタル、メタルからチタンへど素材を代えて軽量化し
ヘッドの大きさを変えることによって、スイートスポットが大きくなり
芯を多少外しても飛距離がさほど変わらないようになりました。

これは大変なメリットですので、ゴルファーにとっては易しいクラブとなったのですが
その分シャフトが長くなったために、逆に当たり難くもなったのです。

そして、販売側はヘッドを徐々に大きくし、シャフトを徐々に長くし
シャフトの硬さを変えて販売を促進するために、都合の良い理論を用いては
毎年でも欲しくなるような宣伝をしてきたのです。

そのひとつがヘッドスピード(HS)とシャフトの硬さの関係です。
柔らかいシャフトほどしなりが大きいので、そのしなりによって飛距離が出るとしたのです。
確かにこれは間違いではありません。
ロボットで計測すれば数字でそれが証明できます。

ところが、その反面のデメリットの情報は隠されています。
それは進行方向と逆にしなるだけではなく、トウダウンといって
地面に向かってもしなるのです。

また、ヘッドが片側に挿してあるために、ヘッドの重さでシャフトが捻じれ
ヘッドが開いたままインパクトになったり、逆に戻ると左を向いてインパクトになるのです。
これが原因でプッシュやスライスが出たり、引っ掛けフックになったりするのです。

このようなデメリットは販売側は一切言いません。
その理由は初心者にまず柔らかいシャフトのクラブを売っておけば
上達する度に硬いシャフトのクラブが売れるからです。

シャフトの柔らかさ(フレックス)表示はL(レディース)、R(レギュラー)
S(スチッフ)、X(エクストラ・スティッフ)、XX(ダブルエクストラ・スティッフ)など
で表されています。

ところが、この表示には基準がなく、メーカーごとやその時代によって違い、
硬いはずのXが昔のSよりも柔らかいということもあって、
この表示では比較対象することができません。

そのために、正確に硬さを知るためには振動数が使われているのです。
ヘッドを着けて計りますので、ヘッドの重さによって振動数は変わり
また、シャフトの長さによっても違うということなのです。

同じシャフトでも、長さとヘッドの重さで振動数は変わりますので
実際にヘッドを装着し、計測器で測ってみるしかないということです。







                        振動数計測器






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