2016年5月8日日曜日

インパクトを意識しないとは?


Question

先日、ゴルフネットワークの番組に宮里勇作が出演していて、
その中で「インパクトを意識しないでスウィングすることが大切」という話をしていました。

そのときは、納得したつもりになっていましたが、その後、なぜ意識しないことが大切なのか、
意識しないための練習方法を失念してしまいました。

インパクトを意識しない意味や練習方法をご教授ください。
よろしくお願いします。


Answer

真意は彼に直接聞かないと分かりません。
ただ、このようない方をするのは表現力のない解説者や
技術自体を習得していない人に多く見られるのですが、
勇作選手の場合はほかの理由だと思います。

彼はほかの番組でもあたりの柔らかい指導をします。
あたり障りのない言い方や、易しい言い方で
ガラの悪いチンピラ風のコーチとは違ってとても聞きやすいのが特徴です。

しかしながら、彼は人に教えるために練習をしているのではなく
体で覚えた動きでプレーするためのプロです。

幼少期から体で覚えた感覚的な物と、お父さんがレッスンプロなので
理論的な説明もできるはずなのですが、理論的な話はなく
諸先輩方の手前なのか、控え気味なのがとても印象的です。

さて、プロが体で習得した内容を言語で聞きだそうという
とんでもなく難易度が高いことを今話しているのですが、
意識するしないは本人の主観です。

たとえば歩く時に左右の足を前に出す意識をするかどうかです。
もし、一度も歩いたことがない人だったとしたら、おそらくするでしょう。
しかし、まず意識する人はいないと思います。

ゴルフはまさに、普段の生活ではやったことがない動きですので
最初はだれでも意識して各部位を動かしていかないとできないのです。
自然にできてしまったことというのは、ほとんど表面的な意識レベルには
あがってこないのが普通です。

これは潜在脳に保存された動きを意識レベルを超えて出て来るのですが
本人はまったく意思しているという感覚はないはずです。

ほとんどの場合、この普通にできていることは意識して
違うことをしようとすると逆に失敗することがありますので
潜在脳に記憶された動作通りに動き、意識レベルでそれを邪魔せずに
自然に打つことが大切だということではないでしょうか。

科学者でもなく、物理学者でもなく、医者でもないゴルフプロが
詳細を分析して語ると世間のバッシングは避けられません。
TVなどでは解説はしなければお金はもらえませんが、同時に
反論や非難を避けなければなりません。

また、プロ選手は技術的な実力がつくと、理論が邪魔になることがあります。
物理で習得しても、振る時は感覚です。
体で体得したこの感覚は、余計な情報によって崩されるのです。

ゴチャゴチャ考えずに上げて下ろせばいいんだ! という指導をするコーチもいますが
これは感覚だけで振れということで、体に正しい動きがインプットされていれば
それで良いのですが、まだ正しい動きが入っておらす、定着をしていない人には
そんなことを言っても上手く振れる分けがありません。

名選手、名監督にあらず・・と良く言われます。
いくらプレーが上手くても、人に教えるのはまた全く別の技術でもあり、また、
非難中傷を避けて解説や理論的な内容は避けたくなるものです。

スイングコーチであればそれが仕事なのですが、選手は優勝や収入が全てです。
余計は心労や無駄な時間を使うことは避けなければなりません。

「自然に」とか「意識せずに」とかいう説明はスイングが出来ているのに
それを邪魔するような事をしている場合には適正かも知れませんが
全員に当てはまった指導ではないことを念頭に置いて聞く必要があると思います。








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