2016年5月24日火曜日

曲げ球のスタンス方向


Question

私の癖で若干のオープンスタンスでドローボールを打っている(練習中)。
オープンをやめてスクエアorクローズスタンスにてドローボールを打とうとすると
出玉が安定しません。

そこでご質問です。
1)オープンスタンスのままドローボールを練習する
2)スクエアorクローズスタンスにてドローボールを練習する

どちらの方が今後アマチュアとして簡単にゴルフをできるのか
教えていただければと思います。

どうぞご教授よろしくお願いいたします。


Answer

ゴルフはいくらでも遠回りするという典型だと思います。
基礎も型もない、勝手な発想の試行錯誤をすると
こういう道草が待っています。

その結果が現在の7割と言われるゴルフ人口層の
100を切れない人達なのです。

出球が安定しないから変える、ミートしないから間違っている
という発想では200年やっても到達しません。

基本を守ってスタンスやフォームを忠実に再現し
それでミート率を上げ、安定させる練習をするのが上達の道であり
質問者さんのされていることは全く逆なのです。

まず、物理的に考えてみてください。
フックを打つのにどうしてオープンスタンスなのでしょう?
理屈に合わないことはいくらやってもダメです。


基本的に曲げ球はスタンス方向とフェイス方向を変えるだけで
軌道はストレート打ちとまったく同じにします。

もちろん、スタンスを同じにして、軌道やローテーションで変えるプロもいるのですが
それは幼少の頃からゴルフボールで遊んで覚えた球慣れですので
大人になって習得したり、安定させようとするには無駄に難易度を上げるだけなのです。

曲げ球はどのくらい曲げるかが大変重要です。
でないと実際には使えません。したがって
右に曲げる球の曲げ幅2種類、左に曲げる球を2種類、ストレートと合わせて
5種類の軌道を同じスタンスで腕や肩の動かし方だけで作ることになるからです。

ジャック・ニクラウスはワンスイングを徹底したスーパースターでした。
通常のショットはオープンスタンスで球の位置すら替えず、
番手ごとに右足を広げてスタンス方向を変えるだけで
全く同じ打ち方をしていました。
その理論がメジャー18勝の歴代記録を生み出したのかも知れません。

ワンスイング方式の曲げ球はフェイスは落としたい方向、
スタンスは出したい方向です。
これによって、スタンス方向を左右2種類ずつにし、
すべてストレート打ちをして4種類の曲げ球を作ります。

ドローやフックのスタンスは右向き、フェイドやスライスは左を向いて、
球の位置をドローは左に、フェイドは右に1個分ずらして置きます。

ただ、球慣れした人はフェイスの向きを体が自然に修正してしまい
ストレート球が出てしまうことがありますので、その時にはあえて
フェイスの向きで調整します。
フェイドはフェイスを閉じないようにし、ドローは余計にかぶせるようにすると
擦り球で曲げることができます。

この際にアライメントが崩れ易いので、体全体が左を向くオープンスタンス、
あるいは体全体が右を向くクローズスタンスで、その自分の体の向きに対しては
ストレート打ちをするように心がけてください。
決して、体がスクエアで足だけオープンにしたり、クローズにしたり
しないように要注意です。

また、ストレート打ちが定着していないうちに曲げ球練習をすると
スイング自体が崩れやすいので、前後には必ずストレート打ちをして
崩れていないか確認しながら練習しましょう。
崩れるようでしたら、曲げ球の練習はしばらく封印です。
ストレートが定着したら再開しましょう。










0 件のコメント :

コメントを投稿