2016年5月15日日曜日

左手首の使い方がいまいち分かりません


Question

左手首の使い方がいまいち分かりません。
アドレス時には甲側に曲がっているのに、トップでは
手の平側に多少曲げているプロが多く、
また、フォローでは甲側に曲がっている人もいます。

どんな動きを目指したら良いのでしょうか?


Answer

左手首は動きが色々とあって、打法によってもそうですが
人によっても違います。

まずテイクバック時なのですが、トップまでに左手首を真っ直ぐにして
親指側だけにコックをするというのが現在の主流です。

トップで手首が甲側に曲がるとオーバースイングになったり
クロスになり、飛距離は出るのですが方向が悪くなるということで、
現在はほとんどのトッププロ選手が甲側の曲がりを治し
むしろ、甲側が山になるくらいに伸ばしてそのままインパクトまで変えません。

クラシック時代から中期の半ばまでは左手首は甲側に曲げ
ヘッドを近づけるために大いに活躍していたのですが、
筋肉を付けてアスリートゴルフが始まった頃からは
方向性が悪いということで伸ばすようになってきたのです。
そして飛距離は「体のより太い筋肉で作る」と言う方向に向かったのです。

これによってヘッドはあまり体に近づかなくなったので、
それがデカヘッドの進化による打法の変化だと主張する人もいるのですが
実は、タイガーウッズの出現時代からその傾向があり、
2000年からチタンヘッドの長尺ブームが始まってからの変化とは時期が違うのです。

また、フォロー時の左手首の使い方は90年代から変化が起き
最近では左手首を甲側に90度曲げて手の平を目標に向けてフォローを取り、
フェイスをあまり閉じないという形が主流になってきました。

これはもともとは左手の平はインパクトからは自分に向けてフォローを取り
フィニッシュまでずっと自分方向に回していくというのが基本でした。
このフォームはオーソドックス打法では教科書で、フィニッシュ時も
左手首は真っ直ぐなままになっています。

新しいフォームはシャットでフェイスを閉めたまま上げ、インパクト後も
あまり被せないという打ち方で、より方向性を重視した打ち方に進化しています。

それまではフェイスを返さないように左の肘を抜くという方法だったのですが
これだとヘッドの走りを止めてしまいますので、手首を使って
速度を落とさずにフェイスをできるだけ閉じないようにするメリットがあるために
欧米の若手の間では20年ほど前から徐々に広がって来ました。

どこを目指すかは個人の価値観になります。
右に出やすい人はローテーションが適正にできていないので
しっかりとフェイスを閉じるフォームが真っ直ぐに出やすく、引っ掛け気味
な人はこの新しい手首の使い方がすぐに慣れると思います。

スライスの出る初心者は新しいフォームだと益々スライスが出易くなりますので
まずは、しっかりと4時半でリーディングエッジが垂直になるまでローテーションをして
それで真っ直ぐに球が打てるようになってから練習しましょう。

最終的には完成度ですので、練習量が取れないアマチュアは
より自分の癖をカバーしてくれるフォームが早く慣れて定着しますので
試してみて選択すれば良いと思います。

ただ、競技ゴルファーでトップを狙う場合には、世界の主流のフォームを習得し
完成度を上げる方が飛ばして曲がらないという球を打つには適しているかと思います。






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