2016年5月12日木曜日

ショートパットが入らない


Question

パターが入らない。
ショートパットが入らない。
パターの練習のし過ぎでもう頭がグチャグチャ。
おかげてショットまで不調。
どうしたら良いでしょうか?
1.全ての練習をやめる
2.パターだけ練習する
3.ショットだけ練習する


Answer

パターが入らないと調子が崩れますね。
頭がグシャグシャになってゴルフがおかしくなります。
それをほおっておくとゴルフが嫌になってしまいます。

50cmのパットが入らないという経験は
ある程度上に行くと、多くの人がしているかと思います。
特に上級になる頃には顕著におかしくなることがあるようです。

まず、何らかの原因でメンタル的に体がまともな動きを
しなくなることが良く見られます。
これは仕事がトラぶっているとか、深い心配ごとがあったり
また、入れなければならないというプレッシャーから来る場合があり
これらは同じメンタルな問題です。

症状は様々ですが、しっかりと打てなくなることや、全く動けなくなるなど
精神的な重圧で神経がまともに働かず、運動能力に支障をきたすのです。

50cmをショートしたり、動きがぎこちなくなって引っ掛けたり
が最初の症状なのですが、それが酷くなるとテイクバック
の始動ができなくなったりするケースもあります。

パンチが入って打ち過ぎてしまうなど、自分の意思とは別の動きを
体が勝手にしてしまうなども、このメンタルな問題なのです。

され、ではこれをどう対処するかです。
解決策はプレッシャーから逃れることです。

まず、このパットが入ろうと入るまいと、世界は何一つ変わりません。
そう自分に言い聞かせることです。
変わると思っているのは自分だけなのです。

しかも、入らなくても、実は自分すら変わらないのです。
それを世の中が終わるかのように重大に感じている自分だけの問題なのです。

言い方を代えると自分で自分にプレッシャーを掛けているだけなので
実はそれを辞めれば良いだけの簡単な話なのです。

これが入れば70台が出る! とか 同伴者に上手いと思われるとか
余計な邪念が多過ぎて、わざわざゴルフを自ら難しくしているのです。

プロはこのパットを入れないとミルク代がない!など
とても深刻なプレッシャーに襲われます。
マスコミに叩かれ、ネットが炎上し、インタビューでは傷口に塩を塗られますので
とてもアマチュアでは耐えられないほどの重圧があるかと思います。

その点、アマチュアは生活が安定していて、ここまでの恐怖はありません。
したがって一つの解決方法としては「開き直ること」があります。
入らなくていいんだ!と思い込むこと。
そして、諦めることです。
スコアメイクはしない!と思って基本だけ守ることです。

スライスが止まらないという諦めの悪い人がいます。
ある30年もOBが止まらず、横ぶりが治らない中高年の男性がいたのですが
「せっかくだから気持ち良く振りたい」といって満振りするのです。
スコアを良くしたいのか、思い切り振りたいのかどちらかしかありません。
300Y出せる技術がないのに、筋力だけで300Y出そうとする人は
技を習得するか、飛距離を諦めるしかないのです。

ショートパットは60cmくらい行き過ぎるくらいに強く打つ癖をつけ
チョロにならないようにしっかりと打つことです。
何も考えないで打つという練習をしてください。
入らなくて良いと思いながら、真剣にならず、むしろ
いい加減な気持ちで打つ練習です。

恐怖心が出るまえに無心になること、
それが難しければ、いい加減になることです。
無心とは、何も考えないことです。
本人は何も考えないと、「いい加減に打っている」と思い込んでいます。
真剣にプレーする・・という姿勢は良いのですが、
その気持ちが強すぎてプレッシャーを自分に掛けることもあるのです。

大切に、そして真剣にプレーすることが、この恐怖心を起こさせますので
逆に、いい加減に何も考えずに打つ、という訓練をするのです。


この無心とはメディテーションで行う「無」を感じることです。
できるだけ何も考えない時間を徐々に延ばして行く訓練をすると
徐々にですができるようになるものです。
実は、これは決していい加減でも適当でもなく、脳が体の動きを
邪魔しないという技術だと考えるべきなのです。

普通2~3秒でしたら何も考えないという空間を作ることができますが
それを10秒、20秒と徐々に長くしていくのです。
ちなみに、寝る時はこの無の状態が一番眠りに入れる精神状態です。

考え過ぎると眠れなくなるのは同じ原理の逆バージョンです。
いつでも眠れるほどの何も考えない状態を作り出すと恐怖心が消え、
見栄や欲望が消え、雑念が消えて体がメンタルに支配されなくなるのです。
その状態が無という世界なのです。

欧米のトップコーチ達は東洋の呼吸法を習得し、メディテーションによって
無を作り出す訓練を薦めます。
複式呼吸はそれだけで数年間の訓練が必要なくらい奥が深く
しかし、これができるようになるとフェアウェーを歩きながらできるので
気持ちの切り替えや、イプスなどの治療法として大変重宝がられています。

ゾーンに入ったり、この無の境地に入ったりするにも
呼吸法を基本とするメディテーションが大変効果的です。










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